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星野源が明かした“裏側”にゾクゾク。人気番組でなぜ6曲もエンディングを作ったのか

星野源が端的に言語化。趣旨と、歌というものの意味とは

9月2日(金)、X(旧Twitter)のスペース&インスタライブで配信された『星野源 オールナイトLIGHTHOUSE』のなかで星野は、『LIGHTHOUSE』は悩みを解決する番組ではないと語った。
最初に番組の企画を聞いたとき、「悩みをただ話して、それについて深めたり、ただ語り合ったり、自分はこう思うみたいな。それってこう解決したらいいんじゃないですかということを追求するよりかは、その状態をただ提示し合う」、そういう番組だと解釈して、だったら、最後にオリジナルの歌を作ることで、トークバラエティやドキュメンタリーではない、解決しないものが何かひとつの“作品”になると思ったと。 悩みはすっきり解決しない番組ながら、その番組の趣旨と、歌というものの意味を、星野源がこれ以上ないほど端的に言語化した『星野源 オールナイトLIGHTHOUSE』は、アルバムに封入されたアーティスト本人によるライナーノートを読むような信頼性があった。

ただただ寄り添う。それはまるで灯台のよう

さらに星野は番組の裏側を明かす。 #3で、若林のいまの状態を聞いていた星野が「飽きちゃったんじゃないか」と推察したところ、若林に刺さって、以降、飽きちゃったときどうしたらいいかという流れになっていく。 #1、#2ではお互いが聞き手になり語り手になり、うまくバランスをとりながらスイッチしていくなかで、各々の闇深さをちょいちょい出していたが、#3になると、星野がカウンセラーのようになって、若林の話を、うんうんと聞ききながら、こうしたら?ではなく、若林自身がどうすべきか考えるようにただただ寄り添う。それはまるで灯台のようである。
『LIGHTHOUSE』がその明かりを若林が頼りにして歩き出すみたいなストーリー仕立てに見えた。星野はその流れを、#3で、佐久間Pが番組の方向性を、若林の悩みにフォーカスしたと感じたと分析する。そして、自分の悩みは抑えたと。 この話を聞いたとき、正直、『LIGHTHOUSE』そのものよりも、こっちのほうがスリリングでドラマのようで筆者はゾクゾクした。
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“ただ光って”る灯台(星野)が切なくなる
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