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星野源が明かした“裏側”にゾクゾク。人気番組でなぜ6曲もエンディングを作ったのか

“ただ光って”る灯台(星野)が切なくなる

『星野源 オールナイトLIGHTHOUSE』に寄せられた、星野さんの悩みは解決したのか?という質問に、自分の悩みは一個も解決していないと答える星野。ほんとは解決しない番組ではなく、解決しなかった番組ってことなのではないか。 なんだか、星野の歌ではないが、“ただ光って”る灯台(星野)が切なくなる。どれほど言葉を尽くしても伝えきれない、その孤独を、灯台の霧笛のように歌う星野源と、ブラッドベリの短編小説『霧笛』が重なって、勝手に妄想が膨れ上がるばかり(誰か止めて)。

お互いを感じながら、予想し得ないおもしろいところに向かった結果…

#5のドライブは、若林が車の運転をして延々自分語りをし、星野は助手席に座って、ますますうんうん聞いている。それもまた、星野のナビで若林が運転するような隠喩的な気がしてくる。
ただ、若林だって一流のクリエーターである。星野のカウンセラー的なところに依存して自分の悩みをいたずらに開示し、自分だけすっきりしたわけではないだろう。 エンディングを毎回、作る星野に対して、若林も何かしたいと考えて、ラップを作ったりもしている(このラップが秀逸)。星野の発した「飽きた」というワードに魅力を感じて、クリエイターの勘どころで膨らませていったのではないか。 笑福亭鶴瓶の即興番組『スジナシ』のように、共演者がお互いがお互いを感じながら、探り合いながら、予想し得ない、おもしろいところに向かうということを目指した結果が『LIGHTHOUSE』なのかなと。それこそが、深めるっていうことなのかなと思った。
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毒も笑いも悩みも答えも…
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