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「抗がん剤って本当に意味あるの!?」私の問いに医師は…。乳がん宣告を受けた私の”大きな不安”

おっぱいに対する思いは人それぞれ

乳がん チェック 人によっておっぱいに対する思いはそれぞれですが、やっぱり女性性の象徴でもあり、見た目にもかなり影響するデリケートな部分です。  患者さんによっては、どうしても残したいと考える人も多いようですが、私は逆に「とにかく悪い部分をゴッソリきれいに取り除いてほしい!」と思いました。  あまり自分の女性性にこだわりもなく、さらにわたしはすでに結婚し、出産も経験して、子どもに授乳もし終わった身。自分のおっぱいは使命を終えたと思っていたので、「取るならとっちまいな!」という気持ちでした。  ですが、そんなにスッキリと結論が出る人ばかりではないようです。病院で出会ったある女性は、30代で未婚。  これから結婚も考えているので、胸を取ることはしたくないと言っていました。けれど部分切除では難しい場所にあるため、悩んだ末に全摘して再建(おっぱいを人工的に作ること)をすることにしたとのことでした。  もうひとり、同じ病院で話した患者さんは、わたしよりずっと高齢でしたが、おっぱいにはこだわりがあるようで「乳首だけは残したいのよ!」と言って、乳首を残す手術をしてくれる病院を探して点々としていました。  そのうちに乳がんが大きくなってしまって、部分切除どころではなくなってしまったようで、何とも言えない気持ちに……。  女性はみな、平等おっぱいがついているけれど、そのおっぱいへの思いは人それぞれなんだなぁ。私も未婚でもっと若かったら「切りたくない!」という気持ちが強かったかもしれません。おっぱいを取るということは、年齢関係なく、人それぞれ受け止め方が違うのです。

抗がん剤への抵抗感で「やる意味あるんですか?」と質問

 先生には「手術の後には、おそらく抗がん剤治療を勧めることになるだろう」とも言われました。  乳がんにはいくつかタイプがあるそうで、そのタイプによって術後の治療法が変わってくるそうです。乳がんというと「ホルモン療法」のイメージを持つ人もいるかと思いますが、私のがんはホルモン治療がきかないタイプ。手術後にできる治療としては、抗がん剤と放射線しかないとのことでした。  私にとって抗がん剤のイメージは「げーげー吐いて、ハゲるやつ」。手術はどうせ全身麻酔だし、寝てる間に終わるからまだいい。けど、じわじわハゲて吐きながら長いこと苦しむ抗がん剤はめちゃくちゃ怖い……。  できるだけやりたくなかったので、抗がん剤の必要性について先生に「本当にやる意味あるんですか?」と先生に突っ込んでみました。  が、私のがんはホルモン療法が効かないこと、リンパ節への転移が2か所あったため、リンパ節から全身にがん細胞が回ってしまっている可能性があり、手術でがんを取り除くだけでは不安であることから、抗がん剤治療を「強くお勧めします」とのことでした。  抗がん剤と聞いて思い出すのは、亡くなった義母の姿。末期のがんが見つかり、手術ができないので抗がん剤治療をしましたが、お見舞いに行くたびに毛がなくなり、抗がん剤で食欲もなくなり、どんどん痩せていく姿を見るのはあまりにツラい経験でした  これなら何も知らないまま日常生活を過ごし、ある日突然倒れてそのまま亡くなったほうが幸せなんじゃないか、とも思いました。  なのでいざ私が抗がん剤を打つとなると、あの義母の姿が浮かんでしまい、抵抗感も強かったのです。
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納得するまで説明しようとしてくれる先生
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