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障がいのある娘に「私を産まなきゃ良かった?」と聞かれ…母親の“正直で優しい答え”に震える|ドラマ『初恋、ざらり』

「ママ、私のこと産まなきゃ良かったって思ってる?」

 後半では、一向に立ち直る気配を見せない有紗に冬美が「いつまで悲劇のヒロインぶってるつもり?そういうの本当に疲れるんだよね」と言う。有紗は「ごめんなさい」と返しつつ、「ママ、私のこと産まなきゃ良かったって思ってる?」と弱々しくも返答に困る質問をぶつける。
「初恋、ざらり」

©「初恋、ざらり」製作委員会

 冬美はちょっと悩みながらも「思った……時もあった」と返答。続けて、「それぐらい許しなさいよね。大変なのよ、人間ひとり育てるのは」「でも、あんたがいたから頑張れたのも本当」と口にした。

本心を隠さずも、有紗を傷つけない優しい答え

 11話の序盤の回想シーンで、冬美が有紗の障がいについて記された診断書を見て、どこか動揺している様子だった。しかし、冬美は有紗の問いに「有紗が障がい児だから育てるのが大変だった」とは言わずに“人間ひとり”と表現。ここは適当に嘘をついたり、都合の良い言葉をかけたりすることもできた場面ではある。  しかし、あくまで「有紗を育てることが大変だった」という本心を隠さずも、有紗を傷つけない言い回しでの回答で、冬美がいかに有紗と向き合ってきた愛情深い親であるのかを感じさせられた。 【関連記事】⇒知的障害のある女性が、恋人の親に会って起こったこと。誰も悪くないのに…“悲痛な叫び”が胸にズシッ|ドラマ『初恋、ざらり』
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母親になって後悔している人は多い?
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