オーナーが過度な愛情を与えすぎないよう意識するワケ
鳥海さんはお店にいる犬たちのお世話をしっかりしつつも、過度な愛情を与えすぎないように意識しているそうです。
「私の下で犬たちの幸福度をピークにするよりも、お迎えされた先で最も深い愛情を受けることの方が重要だからです」(鳥海さん、以下同)
鳥海さんの強いプロ意識を感じますね。
また、「正直なところ、お客さんよりも犬ファーストです。トラウマになってしまうので、犬が嫌がるようなことは控えて頂ければ……」というお願いも。
これから訪れる人は、「犬からおもてなしを受ける」ではなく、「犬をおもてなしに行く」くらいの気持ちの方が、犬にとっていいかもしれません。
そして、鳥海さんにはもっと多くの保護犬を助けるアイデアがあるようです。
「お客様の中には、保護犬のいるカフェを開きたいという方もいらっしゃいますが、実際に開いたという話を聞いたのは一人だけです。
資金がない、店舗が見つからないという問題以外に、信用性が低いことから保護犬を譲ってもらえないということも理由としてあると思います。
当店は譲渡元からのルートの確保ができていますので、希望する方は当店の2号店としてオープンしてもらうこともできます」
確かに「温もりカフェ」がもっとあれば、より多くの犬が新たな飼い主さんと出会えそうですね。
鳥海さんの気持ちと、保護犬の両方から温もりを感じられるカフェでした。
「保護犬は性格や病気がわかる、しつけがされているというのがいいですね」と鳥海さんが言う通り、保護犬ならではのメリットもあります。
保護犬に興味のある人も、単に犬に触れたいという人も、浅草散策後にちょっと足を延ばし、「温もりカフェ」を訪れてみてはいかがでしょう?
【温もりカフェ】
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<文/写真 増田洋子>