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婚約破棄で弱っていたら友人から連絡。心配だからと連れて行かれた一軒家で待っていたのは

このブログの読者も、お祓いに連れて行った男友だちも、温熱療法を進める知人も、補正下着を勧めたバイト仲間もみんな、珠江さんの幸せを願っての行動なのだろう。しかし「善意だからこそ、苦しい」と珠江さんは話す。

人間関係に必ずひびが入る

「これまでのお話でわかると思いますが、祖父が土地を手放すほどに散財した過剰な訪問販売や、父に借金だけを残したマルチ商法やカルト宗教と違い、私に関する出来事は、勧誘してきた人たちが悪いわけではありません。でも、結果的に大変迷惑であることも事実です。 ネットで表示される広告とは違って、これらの勧誘は相手が生身の人間です。断るにしても胸が痛むし、人間関係にひびが入り、そのたびに心が削られます。実害がなければいいとは、まったく思えません」 親子三代勧誘沼202310自分が人に勧めるそれは、本当にいいものなのか? その善意は、相手にとって迷惑になっていないか? 珠江さん自身も、それを考えるクセがついたという。「反面教師」という言葉で済ませたくない、できることならしたくない体験である。 自治体の集まりで、子どもの学校関係で、友人たちとのコミュニティで。今日も珠江さんは、警戒をつづけている。 <取材・文/山田ノジル>
山田ノジル
自然派、○○ヒーリング、マルチ商法、フェムケア、妊活、〇〇育児。だいたいそんな感じのキーワード周辺に漂う、科学的根拠のない謎物件をウォッチング中。長年女性向けの美容健康情報を取材し、そこへ潜む「トンデモ」の存在を実感。愛とツッコミ精神を交え、斬り込んでいる。2018年、当連載をベースにした著書『呪われ女子に、なっていませんか?』(KKベストセラーズ)を発売。twitter:@YamadaNojiru
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
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