「まさか、夫の実家があんなに節約家族だとは思いませんでした。私、ひとり暮らし歴は長いですが、節約という節約ってしたことがないんです。正直、夫の実家での2日間は苦痛で仕方がなかったです……」
夫の実家では、夜でも照明は1つしかつけないと決まっていたそう。豆電球がポツンとひとつ灯った家の中は、暗くて居心地が悪かったと言います。
トイレには「流すのは“大”のときだけ」との張り紙があり、仰天。さらに家に箱ティッシュが無く、一番安いシングル巻きのトイレットペーパーがあるのみ……。
「夕飯はカレーライスでしたが、お肉は入っていませんでした。お母さんは『肉は入ってないから、コロッケを乗せてね』と言ってコロッケを出してくれました」

さらに美琴さんが驚いたのは、お風呂での出来事でした。
お風呂に向かう美琴さんに義母が伝えたのは、「美琴ちゃん、シャワーは使わないでね」の言葉。
「お母さんが言ったことの意味がよく分からなくて、こっそり夫に聞いたら『うち、お風呂ではシャワー禁止なの』と教えてくれました」
入浴のときはシャワーを出さずに、浴槽に入っているお湯を使って頭も体も洗うのが夫の実家のルールだそう。
「みんなが入った湯船のお湯を使って体を洗うのはかなり抵抗がありました。お風呂にはシャンプーやボディーソープもありましたが、水で薄められていて全然泡が立ちませんでしたね。こっそり洗面所に置いてあった石鹸を使って、体はなんとか洗えましたが……」