田舎での半・自給自足生活ってどう?『モーニングショー』人気コメンテーター石山アンジュが実践
多拠点ライフはサスティナブル
共生意識でつながっていく
石山さんも「本当のつながりとは何か?」を説いています。
個人主義の思想は「自分と他者は全く切り離された存在である」という価値観です。ここを認め合うのもいいのですが、そもそも人であるというだけで、根底ではすでにつながっているというのが、石山さんの考え方。
「自分は全体の中の一部であり、一部である自分が全体を構成する」。いささか哲学的ですが、人類みな兄弟という精神性で日々穏やかに暮らしていく。そうすれば、日本や世界の各拠点で、寝食を共にした仲間と「ただいま」や「おかえり」でつながる絆ができるのです。
本書には、「今すぐ」多拠点ライフが始められるサービスも掲載されています。「月額9800円~住まいのサブスクリプション」「行きつけの田舎を見つけ、拡張家族に出会う」「お手伝いをしながら知らない地域を旅する」等々。まさに多種多様。自分がどう生きたいのか、どういうライフスタイルを望むのか、吟味したうえでチャレンジするのもいいでしょう。
私達はいつだって自由。社会に、自分に、縛られるのはもうやめにしませんか。スマホひとつ、パソコンひとつで仕事ができる時代。家、家族、会社、会社員、これらに属するという概念をなくしてみたら、驚くほど豊かで自由な世界が広がるのです。
誰もが一度は「ここではないどこかにいる自分」を想像したはず。今、それは想像上の自分ではなく、リアルな自分として、思いきり羽ばたいていけるのです。
<文/森美樹>森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx
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