夫の故郷・沖縄に移住した妻の嘆き。洗濯が乾かない、家に◯◯がナイ!
移住先として人気の高い沖縄県。2023年3月に株式会社AlbaLinkが男女500人に実施した「老後に住みたい移住先に関する意識調査」では、1位となっています。
沖縄へ住みたいと思う主な理由として、「海がキレイで自然が多い」「バスでどこにでも行けるため交通の面でも不便がなさそう」「のんびりしたイメージがあるので穏やかに過ごせそう」などがあるようです。
観光地としても人気の沖縄ですが、「実際に住んでみるとすごい大変ですよ……」と語るのは、夫の家庭の事情で沖縄に移住した山川麻美子さん(仮名・38歳)。麻美子さんが見た沖縄移住のリアルな現実とは……。
沖縄県那覇市に住む麻美子さん。移住のきっかけは沖縄出身の夫と結婚したことでした。
「沖縄では家族の絆をすごく大切にする風潮があって、長男は県外の大学に進学したり、就職をしても最後は沖縄に戻ってこないといけないという“しきたり”というか、暗黙のルールがあるんです。
理由は老後の親の介護だったり、先祖代々続くお墓を守らなければいけない……などですね。結婚前にその話を聞いたときは、沖縄移住への憧れもあったのでOKしたのですが、現実は思い描いていたものとだいぶ違いました」
夫の実家は那覇にあり、麻美子さん一家は実家の近くに住むことになりました。
那覇は沖縄県内でももっとも栄えているのでバスやモノレールなどの交通機関も多く、大型ショッピングセンターなども充実しています。特に生活には困らなそうですが、東京出身の麻美子さんからしたら「戸惑いの連続」だといいます。
「まず、バスは時刻通りには来ることはないです。5~10分遅れはザラでひどい時は20分近く遅れることもあります。県民の多くが自家用車で通勤するので、那覇周辺の渋滞ってかなりひどくて。全国でも最悪と言われているくらいなんですよ。旅行者もレンタカーを使って移動することが多いですし。
しかも、バスの決済に使えるのは『OKICA』という県内限定のICカードのみ。県内の人はほとんど持っていますが、旅行者は持っていないので小銭で払いますよね。両替して、そこからお金を数えて払うのでさらに遅延するんですよ……」
麻美子さんは自動車免許を取ることも考えましたが、市内の渋滞具合と「沖縄の人は運転が荒いからやめたほうがいいよ」という夫の言葉もあり、迷っているといいます。

※イメージです(以下、同じ)
夫のふるさと・沖縄へ移住
那覇の渋滞は“全国最悪”レベル

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