
麻美子さんが沖縄に来て驚いたことは、まだまだあるといいます。
「とにかく湿気が多いことですね。家の空気清浄機で湿度を見ることができるのですが、常に70~75%はあって、洗濯物が全然乾かないんです!
結婚する前に何度か沖縄に来たことがあって、そのときは晴れていたので過ごしやすそうだな~と思っていました。外に干しても洗濯物が乾かないので、常に除湿機と浴室乾燥機を使っています。電気代は都内に住んでいるときよりも高く感じますね……」
さらに、想像以上にかかってしまうのが食費だそうで……。
「沖縄県産の食材は安いのですが、野菜は本土からの輸送費がかかるので高いです。特に今年は猛暑の影響もあり、野菜がかなり値上がりして困っています。
沖縄産の食材でも美味しいのですが、さすがにずっと食べていると飽きてしまうんですよね。それに子どもがまだ小さいこともあるので、なるべく食事には気をつかいたいというのもあります。県内の野菜だけではどうしても限られてしまいますね」
また、本州の家には必ずある「アレ」がないことにも驚いた麻美子さん。
「家にバスタブがないんですよ。沖縄は年中、暖かいことから湯船に浸かる習慣がないんです。
比較的、新しくできたマンションには浴槽がありますが、うちは付いていないんですよね。銭湯や温泉も一応ありますが、数は少ないです。たまには家でお風呂に浸かってゆっくりしたいなぁ……と思いますね」
最後に、麻美子さんに「沖縄は老後に住むのにはアリ?」という質問をぶつけてみました。
「バスの遅れなども気にならなく、のんびりしている人ならアリだと思います。でも、生活費や家賃は安くはないので節約したいと思って住むのならやめたほうがいいかもしれません。
沖縄って意外と家賃が安くなくて、都市部のワンルームだと7~8万と都内とあまり変わらないんです。田舎なら5万円以下の安い物件もありますが、車は必須ですし、医療機関も遠くなりますね」
旅行ではよい部分しか見えませんが、実際に住むとなると理想とはかけ離れてしまうかもしれません。
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<文/結城 イラスト/松井レナ>
結城
男女観察ライター。鋭い視点で世の男女を観察し、 夫婦問題からイタい火遊びまで、幅広いエピソードを華麗に紡いでいく。Twitter:
@yuki55writer