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NHK朝ドラ『ブギウギ』子どもの無謀な夢に「いけいけ!」と言える?理想的な親の姿勢を考察

鈴子の両親の家庭方針は?

時代やそれぞれの家庭事情によって左右されるところだが、鈴子の両親については、彼らの教育方針によるところが大きいと思える。 父・梅吉(柳葉敏郎)は、細かいことは気にしない性格だ。母・ツヤ(水川あさみ)が「子ども二人」をおぶって帰ってきた当時も、戸惑いつつも「双子だったかいな?」の一言で受け入れている。
ブギウギ

(C)NHK

もともとツヤ自身も、子どもには「アレコレ押し付けず、やりたいことをやらせる」方針だ。 梅吉もそれを了承した結果、鈴子が歌手を志すようになったのをみて「言うとおりだった」と回顧している。 親にとって、子どもの“自主性”を尊重し、やりたいことをやらせるのは不安を伴う行為だろう。間違った道へ進んでしまうのでは、余計な苦労をすることになるのでは、と思うと、口を出さずにはいられないかもしれない。 それでも『ブギウギ』鈴子の両親、ツヤと梅吉は教えてくれる。子どもを一人の「人」として重んじ、接することの大切さ。そして、結果的にはそれが、子どもの人生を豊かにする。たとえ、少しくらい苦労することになろうとも。 <文/北村有>
北村有
葬儀業界を経て2018年からフリーランス。映画やドラマなどエンタメジャンルを中心に、コラムや取材記事を執筆。菅田将暉が好き。
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