どこの業界にもいるの!? 部下の手柄を平気で横取りする上司がありえない…
「アパレル業界」と聞くと、どこかキラキラとした印象を持つ人もいるでしょう。
しかし、どの職種も実際に働いてみると「イメージと違った」といったギャップを感じることも少なくありません。
アパレル業界で働くのが2社目となる優さん(仮名・25歳)は大手アパレルブランドの販売員でした。優さんの働いていたブランドはいわゆる「売り上げノルマ」があり、そのノルマのキツさにプレッシャーを感じる日々を過ごしていたと言います。
「仕事なのでノルマがあるのは当たり前なのかもしれませんが、アパレルでの売り上げノルマの定義はとても曖昧です。大前提として『自分が接客して売り上げた金額=会社からの評価』というのがあり、一度接客したお客様が『考えます』と退店されて戻ってきて購入となった場合は、最初に接客していたスタッフの売り上げとなります。
つまり、裏で店内にいるお客様を取り合う形になってしまうというわけなんです。大きな店舗だったので、もちろん無理に接客に入らなくともお客様が自身で検討し、購入していただくケースも多いのですが、少しでも声を掛けて自分の売り上げにしようとするスタッフもいました。
自分が接客したお客様の購入した分はスタッフそれぞれの名前が書いたBOXにタグを入れて閉店と共に集計するんです」
商品を売るためにはスタッフ同士を競わせるのも仕方ないと理解しつつ、このやり方に疑問を感じたと優さんは語ってくれました。優さんが疑問に思ったのは、「お客様を取り合う構造になっていること」なんだとか。
「前職の別のアパレル会社では、必要以上に接客につかず、必要なタイミングをしっかり見極めてお客様の後押しをするよう接客をしていたので、この会社の絵にかいたような売り上げノルマ方式に正直驚きを隠せませんでした」
たしかに、本来仲間であるはずのスタッフ同士の関係がギスギスしてしまいそう……。
売り上げノルマ=会社からの評価

画像はイメージです(以下、同じ)
スタッフを競わせる構造にギモン
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