――ありがとうございます。『シェアの法則』では、10代のころにお仕事された久万真路監督との再タッグですね。
貫地谷「はい。久万監督、そしてプロデューサーの大和田(廣樹)さんもそうです。林海象監督の『探偵事務所5”』(2005)という作品で一緒だったんですが、久万監督は、当時まだ助監督で私は大学生でした。私のなかで、とてもキラキラした思い出のひとつというか、宝物といえる作品であり、人たちなんです。その後、私が朝ドラ『ちりとてちん』のヒロインに決まったときには、みんなで“嘘でしょう!”と驚いて喜んでくれました。そうした家族のような方たちと、成長してこうして再びお仕事ができるというのは、本当に嬉しいです。
このおふたりに声をかけていただいたとなったら、もう“やるしかない!”と。そうしたご縁で脚本をいただいて読んだのですが、いろんな事情を持った、それぞれに暮らしていたら孤立してしまいそうな人たちがシェアハウスに集まって生きていく、とても心が温まるお話だなと感じました」
――最後にひと言お願いします。
貫地谷「映画を観て、もともと舞台劇だったということもあって、そうしたエッセンスもあると感じました。そして今回、小野さんの映画初主演作ですが、今まで生きてこられた人生みたいなものが映っていてすごいと思いました。映画って大きなスクリーンで観るので、そうしたものがごまかせないというか、改めてそうしたことを感じました。私としては、みなさん達者な方ばかりだったので、ボーンと投げるとギュイーンと返ってくるような感じだったので(笑)、とても頼もしかったです。親戚の家にいる気持ちになるような撮影現場でした」

<取材・文・撮影/望月ふみ>
(C) 2022株式会社ジャパンコンシェルジュ
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。
@mochi_fumi