友人が急に「ヘビの指輪をするといいことが起こるらしいから付け続ける!」宣言。好きで集めたものってラッキーアイテムになる?
『わたし史上最高のおしゃれになる!』『お金をかけずにシックなおしゃれ』などの著書があるファッションブロガー小林直子さんが、愛用しているアイテムをご紹介します。
そうしてヨダさんは私のアドバイスどおり蛇の指輪をもう一つ買い足し、学校で蛇の指輪をなくす心配はなくなりました。
その人をあらわすシンボル的なもの、あるいはラッキーアイテムを何かしら決めて持つといいと、私はこれまで皆さんにお伝えしてきました。
蛇でも蝶々でも、ハートでも水玉でも、なんでもいいのです。そういうものをいつも身に着けていると、周囲に対してもその人の好みが伝わりますし、その人らしさの表現にもつながります。
そんなふうに他人には言いながらも、今まで私は、自分にとってのシンボルはこれといったものを意識して集めてはいませんでした。しかし、先日、ふと気づきました。
私は意識して何かを集めてはいなかったけれども、何かを選ぶとき、あるいは迷ったときは鳥に関連するものを選んでいるということに。身に着けるものこそ少なかったものの、私はことあるごとに鳥に関するものを選んでいたのです。
ヴィヴィアン・ウエストウッドを身に着けいていた友人が
ラッキーアイテムと聞いて思い出すのは、文化服装学院時代に仲良くしていたヨダさんのことです。ヨダさんはヴィヴィアン・ウエストウッドが好きで、いつもヴィヴィアンのシンボルである「オーブ」と呼ばれる土星のような見た目のペンダントを首からさげていました。 そんなヨダさんがあるとき、少し興奮気味に、「小林さん、蛇の指輪をつけているといいことがいっぱい起こるんだって。私、これからはずっとこの蛇の指輪をし続けるね!」と、高円寺あたりで買ってきた蛇の指輪を見せてくれました。そのときからヨダさんのシンボル、そしてラッキーアイテムは「オーブ」ではなく蛇にかわりました。 蛇の指輪をつけたヨダさんはそれから毎日、絶好調です。しかし、そんなヨダさんを見て、私は少し心配になってきました。 「ヨダさん、その蛇の指輪、なくしちゃったらどうなるの? もういいことが起きなくなるの? だとしたら、それはちょっと危険じゃない?」 ヨダさんは今までそんなことは考えもしなかったというふうで、「本当だ! なくしたらどうしよう」と叫びました。私はすかさずこうアドバイスしました。 「だったら、同じ指輪をもう一つ買っておけばいいじゃない。リスクは分散しないとね」
シンボル的なものやラッキーアイテムを決めるということ



