それが昨年、海の近くに引っ越したことにより、鳥への興味がいっそう増してきました。
川や海の近くに行くと、これまで見たことがなかった鳥たちがたくさんいます。鴨類、カモメ類、その他大勢、名前もわからない、識別もできない鳥だらけです。そして今年になってから本格的にバードウォッチングを始めました。
鳥に対する興味が増すのと同時に、何かを選択するときも、意識的に鳥モノを選ぶようになりました。しかし、鳥といっても種類はいろいろです。鷹やふくろうなどの猛禽類が好きな人から、シギチと呼ばれるシギチドリ好き、また鴨が好き、ライチョウが好きなど、鳥好きにも人それぞれ好みがあります。

私はその中でも、水辺にいる鳥が好きだと気づきました。海や川に見に行くので、鴨やシギ、チドリといった水辺の鳥が身近に見られるせいもあるとは思いますが、バードウォッチングが趣味になる以前に選んでいた指輪も、鴨の飛翔がかたどられたものでした。
選ぶ基準は自分が気に入ったかどうかだけです。新しいものでも古いものでも構いません。ましてやそれが有名なブランドのものであるかどうも関係ありません。値段に関してだけは予算がありますから、いくら気に入っても買えないものもあります。しかしそれ以外は、とにかく自分が気に入るかどうかを基準に少しずつ鳥モノを集めている最中です。
さて、好きで集めたものは自分にとってのラッキーアイテムとなり得るでしょうか。例えば鳥類の中ではツバメが幸運を運ぶと言われているので、ツバメはラッキーアイテムでしょう。
けれども、たとえ誰もそれはラッキーアイテムだと思わないとしても、自分が気に入って、それを身に付けたり、持ったりしていれば気分がいいのなら、それは自分にとってのラッキーアイテムに違いありません。もちろんラッキーアイテムは一つ、あるいは一種類である必要なんてありませんから、いろいろなアイテムを集めて、随所にちりばめておけばよし。

左から:靴下 BONNE MAISON/ボンメゾン、指輪&ブローチ UNKNOWN、ハンカチ ISABELLE BOINOT 鳥のハンカチ fog linen work
決めておけば、もう迷うことはありません。私は海鳥や渡り鳥が好きなのですから、いつもそれを選べばよい。そして選択肢の中に好きな鳥がないのなら、そこからは選ばない。
また周囲にも鳥好きが周知されれば、誰かが何かをくれるにしても、きっと鳥に関するものを選んでくれるでしょう。