小泉孝太郎、一か八かで飛び込んだ芸能界。「一歩目は“もうダメになるかもしれない”と思った」
本気になったときから、僕の世界は変わった
――しかしその後、兄弟は力を合わせて眼鏡づくりへと邁進していきます。小泉さんの、自分自身を変えた出会いといえば何になりますか?
小泉「それはもう、この世界に飛び込んで、役者というお仕事を始めたことですね。今までの生き方とガラリと変わりました。“この仕事をやりたい、この世界で生きてみたい”と、本気になったときから、僕の世界は変わったし、どんどん動いていきました。同時に、本気じゃなければ僕の夢に乗っかってくれる人はいないということも、今、振り返るとよくわかります。人生をかけて役者になりたいと、僕が本気で挑んだことで、大きく変わりました」
――“本気”というのは、最初の一歩を踏み出した瞬間からだったのですか?
小泉「一歩目は“もうダメになるかもしれない”と思っていました。うまくいく保証もないし、一か八か。ダメだったら仕方ない、みなさん笑ってくださいと思ってました」
いきなりプロ野球のバッターボックスに立った感じだった
――では実際に一歩を踏み出して、“本気”で向き合いたいものだと思えた?
小泉「ここにいたいと思ったんです。才能のある人たちの集まりが楽しくて仕方なかった。まわりを見ると、みんな魅力ある人たちばかりなんですよ」
――飽きることがなかったと。
小泉「飽きたことなんて一度もないです」
――辞めたいと思ったことは?
小泉「辞めたいと思ったこともないです。辞めさせられるかもしれないと思ったことはありますけどね。若いころの僕は、役者として通用しないと何度も思いました。でも自分で辞めたいとは全く思いませんでした。なんて面白い世界なんだろう、早く追いつきたいなと、そればかり思っていました。スポーツにたとえるなら、僕は野球をかじったことがありますが、いきなりプロ野球のバッターボックスに立った感じです。打てるわけないですよね。その感覚です。早くプロの世界についていかなくちゃと」
(C) 「おしょりん」制作委員会
『おしょりん』は角川シネマ有楽町ほかにて11月3日(金)全国公開
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