Entertainment

小泉孝太郎、一か八かで飛び込んだ芸能界。「一歩目は“もうダメになるかもしれない”と思った」

できるとかできないとかじゃなくて、夢中になれたから

おしょりん――そこで諦めるのではなく、食らいつこうとしたんですね。 小泉「ここにいたかったし、自分もレギュラーになりたいと思いました」 ――負けず嫌いなんでしょうか。 小泉「いや。やっぱり、この世界はなんて面白いんだと思ったからだと思います。夢中になれたから。できるとかできないとか、そういう話じゃなくて、とにかくここにいたいと思った。自分もこの役者さんたちのように、何年かしたら、160キロの球を打ち返してやるんだと」 ――ちなみに好奇心は強いですか? 小泉「人は好きです。そうじゃなければ芸能界は長く続かないと思います。人と向き合う仕事ですから。もちろん役者もそうです。役とも人とも向き合う。苦痛も伴うアナログな作業なんです。でもそういう作業が好きですし、何より、人が集まった時のエネルギーが、僕は好きです。映画にしてもドラマにしても、バラエティ番組にしても、ひとつの作品、番組を作るために、たくさんの人たちが集まる。楽しいこと、面白いことをしている人たちのエネルギーが詰まっている、そこで生きていたいのだと思います」

“またね”はない。だからこそ全力で

――映画などは、作品を作るために集まって、また解散していきますね。 小泉「面白い関係性ですよね。僕はそれも好きなんです。いつも、この出会いは最初で最後なんだと思って臨んでいますから。だから楽しい。“またね”はないと思っていますよ。今回の森崎くんとは再共演ですが、でも森崎くんとも、(主演を務める五左衛門の妻役の)北乃きいちゃんとも、この先またあるとは思っていないからこそ、全力で向き合って、全部出して演じています。それは仕事だけじゃなくプライベートでも同じです。だって誰でも明日元気でいる保証はないですよね。何も特別なことではありませんけど、僕は常に今を一生懸命楽しく生きています」 ――そうした姿勢から小泉さんの誠実さが滲み出ているんですね。ありがとうございました。 おしょりん<取材・文・撮影/望月ふみ ヘアメイク/石川武史(PATIONN) スタイリスト/北村彩子>
望月ふみ
70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビューを中心に活動中。@mochi_fumi
1
2
3
Cxense Recommend widget
(C) 「おしょりん」制作委員会
『おしょりん』は角川シネマ有楽町ほかにて11月3日(金)全国公開
公式サイト https://movies.kadokawa.co.jp/oshorin/
あなたにおすすめ