乳がんの手術後、夫の顔を見てなぜか絶叫した私。術後ってこんなにツラいの…?
2016年のクリスマスイブに突如乳がん宣告。(ステージⅡB)。晴天の霹靂だった「がん宣告」から約1年間、泣いたり笑ったり怒涛の日々を駆け抜けた、私のがん治療ドキュメンタリーを連載でお届けしています。
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今回はついに迎えた手術当日をふりかえります。
眠れない夜を過ごし、ついに手術の朝。手術室まで見送ってくれるべく、夫が早朝に訪ねてきました。
昨晩の夕食は食べたけれど、朝は絶食。水以外のものは口にしてはいけません。なのに夫は付き添いまでの時間「ヒマだから」とちゃっかりコンビニでコーヒーを買ってきて、美味しそうな香りを立てながら飲みはじめました。
朝はコーヒーで目を覚ますのがわたしの日課なのに、今日に限って目の前で飲むのが、さすが空気を読まない我が夫……。と恨めしく思いながらも、早朝から付き添いに来てくれたことには感謝、です。
そうこうしているうちに、手術室に向かうべく看護師さんがお迎えに来ました。痛みがあるわけではないので、手術室までストレッチャーではなく、自分で歩いていくのです。
手術室へ行く専用エレベーターまで夫が見送ってくれ、あとは看護師さんに連れられて手術室へ。夫と次に会うのは乳がなくなった後かと思うと、なんともいえない気持ちがこみ上げます。
エレベーターを降りて、手術フロアへ。大規模病院だけあって、長い廊下沿いに手術室がズラーーっと並んでいて圧巻。パッと見ただけでも10室以上はあるように見えます。
手術室が並ぶ廊下を歩いていき、わたしの手術室の前まで案内されました。扉は開いていて、中の設備が丸見え。ドラマで見ている手術室のまんまです。
珍しいものが大好きなわたしがテンションが爆上がりしてしまい、「うわーこれ、ドラマと同じですね!」とハイテンションで手術室をのぞき込んでいました。
そのうち先生が到着し、手術室の前で、執刀医のS先生をはじめ、麻酔科医、付き添いのスタッフ、そして患者のわたしと全員勢ぞろいでミーティングがスタートします。
わたしもミーティングに参加するの? と不思議に思いましたが、いまはインフォームドコンセントや本人確認がとても大事なせいか、術式と手術部位を自分で確認しなくてはならないそう。
手術室へ歩いて向かう

※イメージです(以下、同じ)
ドラマのセットのような手術室に大興奮
