
※イメージです(以下、同じ)
――やけに高飛車だったり、周囲に嘘を吹聴したり、自分の子どもは絶対に悪くないと主張したりする高見さんのようなママに、実際に会ったことはありますか?
ゆむい:高見さんのような人には会ったことがあります。でも、あからさまに自慢話をするというよりは言葉の端々に夫の職場のポジションを匂わせてくる感じでした。「ボーナス100万円も減っちゃったのよ~」とか。私が子どもだった頃、友達のお母さんにもこんな感じの人がいました。どの時代にもいるんでしょうね。
――どうやって高見さんのキャラクターを作っていったのでしょうか?
ゆむい:私が会ったことのある人や、周りの人が出会った強烈なママさんたちをくっつけて作っています。高見さんの夫が会社でパワハラをしていたり「夫の大学の創立者の銅像写真をLINEのアイコンにして学歴自慢を匂わせてくる」というのは、実際に私の編集担当が遭遇したエピソードなんです(笑)。
周りのママの夫の勤め先や肩書きを調べ上げてリストにしている人も実際にいたそうです。漫画には入れていませんが、夫同士が同じ会社だからといって、ママ友間の揉め事を相手の夫の上司に訴えに行ったという話も聞いたこともあります。
――なぜママ友に対して夫の話を持ち出すのだと思いますか?
ゆむい:ママ友グループだと、「子どもが同じ幼稚園」という属性以外に特徴が分からないので、何か情報がほしくて「夫の肩書き」を持ち出したくなるのかもしれません。
特に転勤族だと奥さんは専業主婦やパート勤務というケースが多いし、社宅では同じ会社の奥さんたちばかりになりますよね。高見さんの場合は夫が会社でのポジションが高い人なので、「夫と同じ会社の奥さんたちとの上下関係を意識して話さないといけない」と思ってしまったのかもしれないです。
――ママ友にマウントを取られたときは、ゆむいさんはどうしますか?
ゆむい:私は単純なので素直に感心しますね、だから相手をつけ上がらせちゃうのかもしれません(笑)。