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「夫の出身大学の創立者の銅像」をLINEアイコンに…。実在する強烈ママ友話を作者に聞いた<漫画>

卒園式後の謝恩会はママたちの暴露大会?

――卒園のタイミングになってから、強烈なママ友について暴露大会になるというのは「あるある」なのでしょうか。 ゆむい:私は参加できなかったのですが、卒園式のあと謝恩会に出席したママ友から「暴露大会になってすごかった」と聞いたことがあります。幼稚園の先生もリミッターが外れるのか「実はあの人は強烈で……」とこっそり教えてくれたらしいです(笑)。 ――結構起きていることなんですね。 ゆむい:周りの人に聞くと実際にあるんだなと思いますね。謝恩会ではないですが、私も自分の知らないところで「あの人とあの人が実は揉めていた」とか、「あの人はヤバくて学年中で有名」という話をママ友から聞いたことがあります。 ――トラブルメーカーなママがいても、多くの人が卒園まで静観するのはなぜなのでしょうか。 ゆむい:ママ友の関係は誰がどうつながっているか把握しづらいからだと思います。学校のクラスメイトの友人関係はある程度見当はつきますけど、ママ友同士だと誰と誰が仲がいいのか探るような発言もなかなかできません。 「あの人にこんなことされたんだけど、すごいムカつく!」と愚痴った相手が、実は「あの人」とすごく仲が良いかもしれません。  だから「この人ヤバいな」と感じたとしても、ママたちは胸に秘めて卒業まで静観するのだと思います。もしかしたら自分自身がヤバいと思われている側かもしれないですが(笑)。

ママ友トラブルを訴える場所がない?

スマホ――ママ友とのトラブルはなぜこじれてしまうのだと思いますか? ゆむい:学校や会社など所属する場所がないので、問題を訴える場所がないのは大きいと思います。 ――雪田さんが高見さんに「あなたの子どもが犯人」と決めつけられたとき、反論する訳でもなく冷静に対処していましたね。 ゆむい:相手が怒り狂って暴れているときほど、もう一方は冷静にならないと収拾がつかなくなると思います。  それに、怒っている人に反撃するのは慣れていないと難しいのではないでしょうか。普段声を荒らげたりしない雪田さんのようなタイプは、急に強く言い返したりできないと思います。その代わり粛々と容赦なくかたをつけそうですよね。 ――高見さんのようなママ友と揉めたらどうしたらいいと思いますか? ゆむい:相手を刺激せず、でも自分の主張は曲げず、静かに後退りしながら距離を取るのが無難かと思います。山で熊に遭遇した時と同じ感じで(笑)。 【ゆむい】 漫画家、ブロガー。家族や犬との日々を記録した漫画ブログ「ゆむいhPa」を運営。著書に『夫の扶養からぬけだしたい』『親になったの私だけ!?』『ママはパパがこわいの?夫の扶養からぬけだしたい~ゆうかの場合~』(いずれもKADOKAWA)など幅広く活躍中。 <取材・文/都田ミツコ>
都田ミツコ
ライター、編集者。1982年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。主に子育て、教育、女性のキャリア、などをテーマに企業や専門家、著名人インタビューを行う。「日経xwoman」「女子SPA!」「東洋経済オンライン」などで執筆。
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