11月17日に公開となる映画『OUT』。『ドロップ』の品川ヒロシ監督がヤンキー漫画「OUT」を実写化。伝説の超不良・井口達也が少年院を出所したその後の人生を追う実録青春ムービーです。 主人公・達也がひょんなことで出会い、深く関わっていくことになるのが千葉の暴走族「斬人」メンバーたち。 「斬人」の特攻隊長・長嶋圭吾役の與那城奨さん、新鋭隊長・目黒修也役の大平祥生さん、遊撃隊員・沢村良役の金城碧海さんにお話を聞きました。 ――まずは撮影を振り返られていかがですか。 與那城奨（以下、與那城）：僕が演じた圭吾は寡黙なんですけど、特攻隊長として自分から行く役なので、その説得力を持たせるためにもやっぱりアクションシーンは頑張ったポイントですね。 ――特に意識した部分はありますか。 與那城：目つきです。JO1じゃ絶対にしないような……睨みを利かせるじゃないすけど。グッと力を入れているその顔がきつかったですね（笑）。 大平祥生（以下、大平）：目黒は漫画では大人しいんですけど、映画では人のことをいじったりもしています。でも仲間思いで。田口とコンビなんですけど、本当にこのコンビでよかったなって思います。相性がいいというか。 あと、とにかくボクシングを頑張りました！ 金城碧海（以下、金城）：僕が演じる沢村は原作とはかなりビジュアルが変わっています。後半にいくにつれてキーパーソンになってくるので、斬人メンバーを俯瞰して見てるじゃないですけど、あまり深入りをしないというか。作中でも沢村が、何か裏があるような人物だと思ってもらえるように、1人だけうつむいていたりだとか、そういう芝居は意識していました。 ――金城さんは今回、品川監督とご一緒されるのは2度目ですよね。 金城：前回は「ドロップ」（WOWWOW）という作品で、最強と言われているキャラクターを演じていたんですけど、今回は、斬人のメンバーだけど、幹部ほどは強くない役どころです。ただ、作中でめちゃくちゃ強くなっていってしまっているという。僕のアクションを見て品川監督が追加してくださったからなんですよね。ワンカットで撮ったシーンがあるんですけど、そこも自分の中ではすごくかっこいいと思っています。 ――品川監督に言われて印象的だった言葉はありますか？ 金城：初めて演技をするときにやっぱり指導してもらいたいとか、演技をよくするために、「もっと言ってほしい」とか「こう言われるんだろうな」というのを想像していたんですけど、品川さんは「俺は言わない」と。その人たちがやりたい作品づくりのやり方があるし、言うと、色がついてしまう。だから本人のいい部分を良くしたいっていう言葉を聞いたときにすごくいいな、と思いました。自分の価値観とか押し付けず、俺はこうだよっていう。でも、君はどうなの？って聞いてくださったので。 大平：嬉しかったことなんですけど、アクションシーンを撮っていてOK出たときの品川監督のリアクションがめっちゃ嬉しかったです。何回もやってOKでたときの感動がやばかったですね。 與那城：アクションシーンで自分が思っているものと映り方が違ったときに、失敗してもいいからとりあえずやってみて、失敗を恐れないで、という言葉をかけていただいたことがすごく印象的でしたね。そのおかげで僕も自由にできました。