父の性的嗜好を伝えても動じない母に、再び驚かされて……
B子さんが父のことを伝えようとした時、母は台所で料理をしていたとか。
そんな時に伝えるのもどうかと一瞬思ったものの、このことを1人で抱えるのが辛くて、どうしてもすぐ母に伝えたくて仕方がなかったB子さんは、すぐに「お母さん。実は和室に、お父さんが変なものを隠しているのを見つけてしまって」と伝えたそうです。
すると、B子さんの母は「ああ、あれね」と淡々とした口調で一言。やや苦笑い気味だったB子さんの母は、その後もまるで何事もなかったかのように、料理をする手を止めなかったそうです。
なんと、B子さんの母は父が和室に大人のおもちゃカタログやエロ本を隠していることを知っていたのです。
そこで「お母さんは、これを知って驚かないの?嫌じゃないの?」と尋ねるB子さん。
そんなB子さんに対し、B子さんの母は「誰にだって、人に言えない趣味はあるわよ。そんなものを、勝手に詮索するのは良くないわよ」と一言。
B子さんはそう話す母に「そんなお父さんでも、嫌いにならないの?」と言うと、「別に母さんがお父さんの趣味に付き合っている訳でもなく、1人で本でも読んで楽しんでいるなら、それでいいんじゃない」とのこと。
B子さんの母は、父の性的嗜好を知った上で、それを大らかな心で受け止めていたのです。
B子さんはそのことを知り、母の器の大きさを知ったのだとか。ただ、B子さん自身はどうしても父のことを「父親」として見ることができなくなり。それから父の目を見て上手く話せなくなってしまったとか。
どんなに親しい人物であっても、その人にはその人なりの趣味、嗜好があり、もしかしたら、誰にも話せない趣味を1人で抱えているのかもしれない……。
B子さんはこの経験から、家族のみならず恋人、友人にも、それぞれ「自分の世界」があるのかもしれないと悟り、その後は誰に対してもあまり深入りしないようになったそうです。
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<文/みくまゆたん>