Entertainment

落ち込んだ時に救われるのはどんな言葉?“ポジティブ名言”よりずっと効く“たった2文字”

「私ほら嫌われてたじゃん、みんなから」

 ゆくえのターンはまだまだ続く。仕事の帰り道にゆくえは、高校時代に通っていた塾の講師で、今でも仲が良い志木美鳥(田中麗奈)に電話する。その際、美鳥は「ゆくえの先生してたころって、私ほら嫌われてたじゃん。塾のみんなから」と話す。 『いちばんすきな花』 それに対しゆくえは、「みんなじゃないよ。私と赤田は好きだったよ」「好きだよ」と、高校時代から友達・赤田(仲野太賀)と自分は美鳥を好きだったとストレートに伝える。すると美鳥は表情が和らいでいき、「その2人か」とその言葉とは裏腹に抑えられないほどの笑顔を浮かべた。

人を救うのは「あなたのことが好きです」の言葉

 朔也の希子に対する姿勢、ゆくえが美鳥にかけた「好きだよ」という言葉などを見ると、苦しんでいる人を救うのは、赤の他人が考えたポジティブワードではなく、味方でいてくれる誰かの存在なのだろうなと思えてならない。  もちろん「他人は変えられないけど自分は変えられる」などのポジティブワードを聞いたことにより、噴気して困難を打開できる瞬間はあるかもしれない。とはいえ、「その人を助けたい」という気持ちが少しでもあるならば、耳障りの良い言葉ではなく“好き”の2文字――「自分はあなたのことが好きです」ということを伝える言動を示すことが一番良いのだろうと思った。
次のページ 
電話で「大丈夫かな」と聞かれたらなんと返す?
1
2
3
Cxense Recommend widget
いちばんすきな花 シナリオブック 完全版(上)

「男女の間に、友情は成立しますか?」フジテレビ系木曜10時ドラマに共感の声が続々! SNSで話題沸騰! いちばん「語りたくなるドラマ」のシナリオブック完全版。多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠 主演!『silent』の村瀬健プロデューサー×脚本・生方美久が“クアトロ主演”という新しいスタイルで描く、年齢も性別も過ごした環境も違う4人の友情と愛情の物語。


あなたにおすすめ