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中年の不倫のキッカケで“一番多いシチュエーション”とは?「自分の年齢を忘れられる…」

子どもとの生活をどう考えるか

離婚届 ダラダラと続くことが多い熟年の不倫ですが、その後の展開はどうなっていくことが多いのでしょう。  緒方さんいわく、「子どものことを考え、夫婦関係の再構築か離婚か、どっちに行くか決めることになる」。では、子どものことを考えながらも、自分を押し殺さず人生を歩むには、改めてどういう考え方や取り組みが必要なのでしょう。 「先ほど、『子どもは親の不倫を疑うと、親に直接聞くケースがある』とお話しました。これは当然、子どもがある程度の年齢になっている場合に限ります。  もし、こうした疑惑の目を向けられた場合は、とことん夫婦で今後のあり方を話し合っていただきたいです。その上で、結果を子どもにも話していけば、一生残るような心のキズになる可能性を少しでも下げることができるのではないでしょうか。  注意点として、不倫に明らかに気づいていない子どもには、絶対に不倫のことを言ってはいけません。あえて傷つける必要はないし、自分の不倫でも相手の不倫だとしても、それは子どもが媒介すべきテーマではないので、2人で考えて答えを出していくことが大事です」  しかし、相手の不倫を子どもに暴露してしまう親もいるのだとか……。 「子どもに自分の味方になってほしくて、相手の不倫を暴露する親が一定数います。これは子どもが傷つきますから、絶対にやらないでいただきたいです。  あくまでも、不倫については夫婦で話し合い、出た結果を子どもに誠実に伝えていくことがポイントです。ただし、すでに子どもも完全に気づいているならきちんと謝り、こちらから誠実な態度を見せていくことも大事です。もちろん、しばらく家族全体が泥沼になることは覚悟する必要があります」

子どもは勘付き、静かに心を痛めている

 熟年不倫の甘いようなドロドロした話を聞こうと思ったら、思いもよらない方向の内容に、筆者はなんだか救われたような気持ちになりました。  今まで、熟年不倫がテーマの話は度々見かけましたが、『子どもへの配慮』について、ここまで語られた内容はあまり知らなかったからです。「熟年不倫は家庭さえ壊さなければ良い」というスタンスの人が多い一方で、当事者の知らぬ間に、子どもは勘づき、静かに心を痛めているケースが一定数あることは、知っておくべきことではないでしょうか。  緒方さんは、「家族とは、三角形の底辺に親がいて、その上に子どもが乗るカタチを目指して欲しい」と教えてくれました。  つまり、家族とは親と子が手を取り合ってカタチを維持するのではなく、夫婦が土台を作り、その上で子どもが伸び伸びと生きていくのが、最適なカタチだということです。  だからこそ、不倫問題が起きているなら、夫婦のみで真正面から向き合い直し、お互い納得できる答えを見つけていくこと。それこそが、本当に満足する生き方を見るけるための、大切な一歩かもしれません。 <取材・文/おおしまりえ>
おおしまりえ
コラムニスト・恋愛ジャーナリスト・キャリアコンサルタント。「働き方と愛し方を知る者は豊かな人生を送ることができる」をモットーに、女性の働き方と幸せな恋愛を主なテーマに発信を行う。2024年からオンラインの恋愛コーチングサービスも展開中。X:@utena0518
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