冒頭の渋谷さんいわく、この「言ってくれれば○○するのに」という言葉は、反省していない上に、自然と責任逃れをしているずるい言葉だとか。

「この言葉の裏にある意味は、『あなたが言ってくれないのが悪いんでしょ』という、“悪いのはあくまでも相手”なんです。
『あなたが○○してくれたら、こんな結果にならなかった』『こうなったのはあなたが悪い』と、どこまでも自分が悪いという気持ちがない。人のことは責めるけど、絶対に自分は責めませんからね」
たしかに、言われた側は、「たしかに、ちょっとは私にも落ち度があったのでは……」と一瞬考えてしまいそうですが、それはこんな“ずるい言葉”に丸め込まれているだけなのですね。
最後に渋谷さんはこう呟きます。

「運転手側は、どうしても自分からお金や見返りを請求しづらいです。もちろん、見返りを期待せずに運転してくれる人もいるし、言葉では『全然気にしなくていいのに~』という人もいるはず。
でも、それは本音と建て前。やってもらうことが当たり前になったり、慣れてしまった瞬間、亀裂が入るのかもしれません。
無償の愛を注げるのは、家族だけ。デリカシーのない無賃乗車ママ友とは、結局ゆっくりと連絡の返事のペースを遅らせていって、疎遠になりました。
本人はまだ免許を『めんどくさい』という理由で取っていないらしく、
いろんなママ友に『ついでに乗せて』と“タカリ乗車”をしては、避けられているみたいです」
仏の顔も三度まで。どんなに親しい仲でも、相手の立場に立つことや、思いやりの気持ちを忘れないでいたいですね。
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<取材・文/赤山ひかる イラスト/ズズズ
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赤山ひかる
奇想天外な体験談、業界の裏話や、社会問題などを取材する女性ライター。週刊誌やWebサイトに寄稿している。元芸能・張り込み班。これまでの累計取材人数は1万人を超える。無類の猫好き。