Entertainment

20歳の怪演女優・原菜乃華。ヒロインを“食う”凄まじい狂気と、かよわい姫役の「振り幅」に震える

最近、女優・原 菜乃華(20)の躍進が止まりません。大ヒット映画『罪の声』(2021年)で注目を集め、新海誠監督の映画『すずめの戸締まり』(2022年)ではヒロインの声優に抜擢。以降、多くの作品でひっぱりだこの若手女優です。
原菜乃華

土曜ナイトドラマ『泥濘の食卓』9話より ©テレビ朝日

そして、この秋も映画『ミステリと言う勿れ』、ドラマ『泥濘の食卓』、『どうする家康』と話題作に続々と出演し多彩な魅力を放つ原菜乃華の魅力に迫ります。

『ミステリと言う勿れ』で見せつけた次世代のヒロイン像

まず今年の9月15日公開以降ロングランとなった劇場版『ミステリと言う勿れ』で演じた、汐路(しおじ)役について。原作ファンの間でもひときわ人気が高い【広島編】を描いており、汐路は実質ヒロイン。原はこの大役を、オーディションで射止めたといいます。主人公・整(ととのう/菅田将暉)を遺産相続事件へと巻き込み、現場をかき回す、難しい役どころ。
汐路の女子高生らしい未熟で奔放な部分も、初恋の人・朝晴(松下洸平)への無邪気な恋心も可愛らしく演じる一方で、真実が明かされる度に彼女が流した美しい涙には惹きつけられました。 原はその若さゆえか、若い役を演じるからか、人の心の葛藤や弱さ、それに対し悲運を受け止める強さを見せるのが上手い。そこに、あの可愛らしい純粋さが掛け合わさって、愛される次世代のヒロイン像を創り上げています。

『泥濘の食卓』やばいヒロインを“食う”ほどの狂気

12月16日に最終回を迎える『泥濘の食卓』(テレビ朝日系、土曜よる11時30分~)では、王道のヒロインからは打って変わって、原は凄まじい怪演を見せています。その演技の振り幅には本当に驚かされました。
原菜乃華

土曜ナイトドラマ『泥濘の食卓』7話より ©テレビ朝日

原が本作で演じているのは、高校の同級生であるハルキ(櫻井海音)に異常なほどの執着を見せる幼馴染・ちふゆ。ハルキは主人公・深愛(齊藤京子)の不倫相手の息子でもあります。 登場人物が全員サイコパスな本作で、恐ろしい程の純粋さで不倫相手の妻と息子に取り入り家庭に入り込む深愛。日向坂46・齊藤京子の熱演も素晴らしいのですが、異常さの表現という意味では、原が圧倒的です
次のページ 
好きな人に本気で怒鳴られて“恍惚の表情”
1
2
3
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ