まず、本作について「ほとんど事実です。フェイクを入れた点と言えば、話し相手が実際には男性だったことくらいでしょうか」と答え、制作した経緯を話し始める。
「妊娠していた時、私は極力マスクをしていたのですが、マスクをしていない友人からマスクを取るように促されたり、バカにされたりなどが頻繁にありました。ただ、
その都度、妊婦の立場としてのリスク回避という目的を伝えていました。

写真はイメージです(以下同じ)
とはいえ、妊娠中は体調の悪さにより、そういったリスクを上手く話せない日も少なくなかったです。そこで、
私と同じように悩んでいる人の役に立てればと思って本作を描きました」
コロナ禍以前から、妊娠中に感染症対策としてマスクをしている人は一定数いた。改めて、楠さんが「妊娠中にマスクを着用したい」と考える理由を聞くと「私としては
頭ごなしに『妊婦はマスクをするべき』と言いたいわけではありません。妊娠中は体調が悪い日が続くことも多く、マスクをすることで辛さが増すこともあるので」と回答。
「ただ、マスクをすることで防げるリスクがあるのも事実で、そもそもマスクを着用するかどうかは本人の自由です。私は初産ということもあり、『自分の赤ちゃんを守らなくては!』という思いが強くてマスクをしていました」
マスク着用は本人の自由であり、その理由も明確に持っている。にもかかわらず、マスクを外すことを促されたりバカにされたりするのは余計にしんどくなりそうだ。