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心を激しく震わせる、奈緒と木梨憲武の新ドラマ。「初詣で記念撮影するシーン」がなぜ秀逸か

 1月15日(月)から放送開始された『春になったら』(関西テレビ・フジテレビ系、月曜よる10時~)は、毎話涙腺崩壊させてくれそうな期待値の高いドラマだ。
『春になったら』

画像:関西テレビ『春になったら』公式サイトより

3か月後に「結婚します!」「死んじゃいます!」

 本作は早くに母親を亡くして以降、2人で支え合って生活してきた娘・椎名瞳(奈緒)と父親・雅彦(木梨憲武)の親子が主人公。1月1日、それぞれ報告したいことがあるとして、瞳は東大中退バツイチ子持ちお笑い芸人・川上一馬(濱田岳)と3か月後に結婚を予定しているという。また、雅彦は3か月後に膵臓(すいぞう)がんで亡くなると余命宣告を受けたことを口にする。
 雅彦は娘が売れない芸人と結婚しようとしていることに激しく動揺。断固として反対する。ただ、瞳は雅彦のあっけらかんとした態度から嘘をついていると思い、深くは受け止めない。後日雅彦からしつこく自身が余命宣告を受けたと言われた瞳は、雅彦が受診したという病院を尋ね、それが嘘ではないことを知る。医師からは治療すれば2~3%の確率で5年後も生存している可能性があると言われたが、雅彦はその提案を拒否していたことも教えられた。

父親が、がんの治療を頑なに拒む理由

 瞳としては「受けるでしょ普通、治療。治る可能性あるんだから」と説得するが、雅彦は「3年前さ、職場の同僚が膵臓がんになったんだよ」「そいつはさ、治療受けたんだけど副作用で苦しんで苦しんでさ、病院から1回も出れないままさ、1年半で亡くなっちゃった」と治療を受けない理由を説明する。それでも、瞳は「たった1人の家族なんだよ」「死んじゃやだ」と泣き叫ぶもその思いは雅彦には届かなかった。
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木梨と奈緒が、まるで実在する親子のよう
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