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26歳、国宝級イケメンが演じる“クソ男”に沼る!ハマり役な理由はビジュアルだけじゃない|『婚活1000本ノック』

刺さりまくる、山田のふとした一言

良く言えば天真爛漫で、細かいことはあまり気にしないおおらかさがある山田。しかし悪く言えば、特定のパートナーをつくらずにフラフラして不特定多数の女性を傷つけ、挙げ句の果てに刺されて亡くなり、成仏できずにいる“クソ男”だ。 しかし『婚活1000本ノック』本編中では、思わず唸ってしまう山田の一言が光る。たとえば第2話終盤の「妥協するくらいなら、結婚なんてしなくてもいいって思うけどね」は、その代表格だろう。 本作の主人公・南綾子は、幸せな結婚のために婚活に勤しんでいる。しかし、なかなか理想の相手に巡り会えずに苦戦中。性格は良いけれど、どうしても見た目に引っかかってしまう……そんな男性とのモヤモヤを持て余す綾子に、山田は何気なく件の言葉を向けるのだ。

山田クソ男なしでは語れないドラマ

具体的に結婚を視野に入れ始めるアラサー世代は、それをする・しないの選択も含め、「結婚とはなんぞや?」と考えすぎて袋小路にハマりやすい。そんなタイミングで、山田のあっけらかんとした物言いは、明快すぎるゆえに刺さる。 恋愛とは? 結婚とは? 人生における幸せとは? ドタバタ婚活ラブコメと見せかけて、なかなか深いテーマを提示する『婚活1000本ノック』は、マスコット的存在である山田なくしては語れないドラマだ。八木じゃなかったら誰が演じられただろう? と思えるほど、その姿はすでに定着しつつある。 <文/北村有>
北村有
葬儀業界を経て2018年からフリーランス。映画やドラマなどエンタメジャンルを中心に、コラムや取材記事を執筆。菅田将暉が好き。
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