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エロ俳句にハマった人気芸人「スケベなネタはやってないですが…」きっかけはピース又吉の衝撃

加賀さんのお気に入りの一句

鼻を食べる時間インタビュー――エロ自由律俳句の生みの苦しみを聞かせてもらったところで、加賀さんのお気に入りの一句があれば教えてもらえますか? 加賀:『くすぐりあって動物の目になる』という句が僕は好きなんです。この情景、自分の姿で想像したらめちゃくちゃ恥ずかしいんですよね。  それでも、エロ自由律俳句を始めた頃はもっともっと照れがあったから、こういう風に詠めるようになった時点で曝(さら)け出し方が変わったというか。  僕、今すごく人間してるなって思えました。 ――個人的には『手の大きさを比べたら絡(から)まっていった』がすごく好きなんです。おそらく誰でも共感できる句じゃないかと思います。 加賀:これ、よくそう言ってもらえるんです。  Xのアカウントに投稿された時に、みんなこっそり「あぁ、あの感覚ね」みたいに反応してくれてるのを見て嬉しかったんですよ。 ――加賀さんの句は、情景が思い描きやすいのに直接的な表現でないところが逆にエロいですよね。 加賀:読者にとってどのくらいのとっかかりになれるのかを考えると、僕も表現にはすごく悩みましたよ。  僕の中では少女漫画に出てくるセクシー匂わせくらいで、その先を想像させるくらいの表現に留まっています。  僕は人間って裸になる前の方がセクシーだと思うんですよね。だから僕のエロ自由律俳句は名づけるとすると「着エロ自由律俳句」……すいません、一気に品がなくなりました(笑)

フェチズムが多大に織り込まれている、加賀さんの俳句

――つまり、加賀さんの句には本人の実際のフェチズムも多大に織り込まれていると(笑)。 加賀:だいぶ多いと思います。でも、カモフラージュも入ってるんですよ。  自分が自発的にするエロいことと、自分が見る側の視点でエロいと思っていることが混ざっています。  例えば『映画につられてとがる唇』という句は後者なんですよね。これはコントでも考えていたんです。映画のキスシーンを見ている男の子が自分も口がとがっちゃうっていうのが可愛いなぁと。  でも、エロ自由律俳句でもいけるんじゃないかと思って詠んだ一句です。
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エロ自由律俳句から発展してコントになったものも
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