――芸人仲間で他に「この人のエロ自由律俳句がみたい」と思う人はいますか?
加賀:シソンヌのじろうさんとかもめんたるのう大さんは、どんなことを詠まれるだろう?と思いますね。
お二人とも、もともとセクシーなコントをされる方たちなのですが、コントではやれない部分をエロ自由律俳句として聞いてみたいです。
逆にあまりイメージがつかない方も気になりますね。ラバーガールさんなんかはネタではエロを出したりもしていますけど、ご本人の印象にはないので興味深いです。
――加賀さんはエロ自由律俳句をどんな時に思いつくのでしょうか?
加賀:思いつくことはないかもしれないです。書く姿勢にならないと絶対に出てこないのがエロ自由律俳句なんです。
自由律俳句は出てくるんですよ。でも「エロ」ってなると、僕の日常の中にどうしてもない。物事をエロく見ようって思わないと無理。
この辺りが僕のエロ自由律俳人としてのレベルの低さです(笑)
――普通の自由律俳句とは発想方法が違ったりするのですか?
加賀:身を削るっていうところが全くもって違いますね。
もちろん実体験だけじゃなくて、映画や小説から影響されたものもありますが……詠むのはしんどい。本当にしんどかったですね。
今回、本を出版するにあたって句を増やすことになったのですが、まさに今インタビューしている、この太田出版の一室で7時間ぐるぐるぐるぐる歩き回って、もうだんだん変な気持ちになっていきましたもん。
――ここで句を考えたのですか?聖地ですね、この会議室(笑)。
加賀:こんなにエッチなこと考えてるのに、なんで僕がいるのはこんなに真っ白な会議室なんだろう、と。不思議な気持ちでしたね。
すべての過去の体験や感じたことを振り返ったのでかなりハードな作業でしたよ。