小池徹平よ、いつからこうなった!? ピュアイメージはどこへ…ヘンタイ不倫男役への適性とは
ふしだらの権化のような不倫男
セクシャルな感情が赴くまま、まるで性愛を操り、司る神のような人。相手の身体をひたすら求め、むさぼる。場所や時間も選ばない。それでも満足しない。神どころか、化け物的でもある。
第3話冒頭、不貞を重ねる事務所会議室にて。綾香に500円玉を渡し、片目にあてさせたマサトが、「視力検査だ」と意気込み、「さぁ、何が見える?」と続ける。でもぼくら視聴者に見えているのは、ただひとつしかない。
最低最悪、ふしだらの権化のような不倫男の姿。にも関わらず、いけしゃあしゃあと、綾香との未来を透視し、暗示にかけようとする。不誠実が染み付いたこの男の実態とは……。
どこまで変態なのか
不倫を重ねるのは、会議室だけじゃない。何と次なる戦場としてマサトが選んだのは、綾香が夫と愛娘と暮すマンションの同じフロア、しかもわざわざ隣室。どこまで変態なのか、この不倫男。
渉に気づかれていないか心配する綾香に対して、マサトは気づかれていないと言うけれど、ほんとにそう思ってるのかな。彼が一番興奮するのは、自分たちの不貞を誰かに見られること。
第1話ラストでは、窓を開けて、隣にいる渉にわざとに聞こえるようにしていたじゃない。見事に脱力しながらも力を込めて、綾香のことを説き伏せようとするマサトの右目が終始微動する。
それは、きっと他の女性とも関係をもっているに違いないこの男が、不貞と嘘を重ねる心の震えではないのか。
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