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5分で仏女になれる超カンタン仏像入門

 空前の仏像ブームです。「仏女(ぶつじょ)」という、仏像(または仏教)好き女子の呼称まで誕生しました。このブームの立役者が、イラストレーターのみうらじゅんさん。多くの仏像マニアにとって、みうらさんは神です(否、仏教なので“仏”です)。

 そんなみうらさん監修の仏像が、5月24日にハイセンス仏像ブランド・イSム(イスム)より発売になります。自称・仏女の記者としては見逃すわけにはいかない! さっそくみうらさんに取材を申込んだところ、快諾していただきました。……ほ、仏に会える!

 ただひとつ問題が。仏像好きが高じて仏像の記事を書いたこともある私ですが、その内容というのが、「この仏(ぶつ)イケメン!」「たまらんハアハア」といった、ミーハー極まりないものだったのです。高校時代、日本史のテストで驚異の100点満点中「9点」を叩き出し、一躍、クラスのスターになった黒歴史もあります。

「これではいかん!」と図書館にこもって勉強したところ、5分で仏女になれる基礎知識を見つけてしまったんです。

仏像は大きく分けて4種類



「仏像には4種類ある」ということを知ってますか? 私が日本史の授業で仏像の名前を全く覚えられなかった理由。それは今考えると、「違いがわからなかった」ことに尽きると思います。そして「仏像が4種類に分かれる」ということを知った今、(言われてみれば、めっちゃそう!)と悟りが開けたような気持ちになったのです。その4種類というのが、

「如来」「菩薩」「明王」「天部」

 どうでしょうか? (めっちゃそう!)じゃないですか? 見たこと、聞いたことある仏像って、全部このどれかに当てはまるような気がしませんか?

 私の超薄型スリムな仏像知識を搾り出すと、たとえば「阿弥陀如来」。たとえば「不動明王」。これ以上は出てこないので入門書をめくると、釈迦如来、薬師如来、弥勒菩薩、地蔵菩薩、孔雀明王、梵、帝釈……。ほら、全部、4種類に分かれますよね? ねえ?

それぞれの特徴



 仏像には4種類あることが判明しました。如来、菩薩、明王、天部……(覚えていただきたいので、何回も言います)では、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 ……と言っても日本史9点(引きずっている)の私なので、超薄型コンパクトにまとめます。

如来=太ってる。頭ブツブツ。
菩薩=シュッとしてる。装飾品ジャラジャラ。
明王=怒ってる。超怒ってる。
天部=インドから来た神サマ。

※以下の写真は、いずれもイSムの仏像フィギュア
⇒http://joshi-spa.jp/?attachment_id=12863

 あくまで大まかなイメージです。まずはイメージを掴みましょう。(自分はどのタイプが好きかな?)なんて想像するのも乙です。私は菩薩が好きです。インテリの草食系が好きなんです。菩薩が人間だったら、たぶん黒縁メガネをかけてカーディガンを着ているはず。好きな音楽はフジファブリック。間違いない。

仏像のヒエラルキー



 どの仏像がエライ、なんてことはありません。世界に一つだけの花、もともと特別なオンリーワン。とは言うものの、仏像には揺るぎないヒエラルキーがあります。どこの世界も現実はシビアです。簡単に言うと、

 如来 > 菩薩 > 明王 > 天部

 そもそも「仏教とはなんぞや?」という話になります。

 これも超薄型コンパクトに説明すると、「インドのシャカ族の王子(ゴータマ・シッダールタ)が修行して悟りを開いてブッダ(仏)になりました」めでたし、めでたし。つまり仏は人間だったんですね。そして仏像のヒエラルキーとは、まさに仏にまつわるエトセトラなのです。

如来=悟りを開いた仏。
菩薩=如来になろうと修行中。
明王=如来の教えに刃向かう輩を懲らしめる。
天部=仏法の世界を護る守護神。

会社の役職で言うと、

如来=社長、菩薩=専務、明王=課長、天部=係長

空也上人

空也上人(くうやしょうにん) 「その他」の人気者、空也は僧侶です。口から出しているのは小さな仏。「南・無・阿・弥・陀・仏」の7

といった例え方をされることもあるようですが、いやいや、社長が係長よりエライとは限らないですよね。それぞれの役割があるというものです。係長は現場を指揮する、課長はそれを統括する。ちなみに記者は会社に所属していないので、4種類のどれにも当てはまりません。

 どれにも当てはまらないのは、「その他」で括られます。

「私、その他かぁ……」と思うとちょっと切なくもなりますが。「その他」に含まれる羅漢や高僧は、仏教の普及に貢献し、仏像にまでなった素晴らしい人々です。だから私もこうやって、地道に仏教を普及する「その他」として頑張っていきたい所存です。

仏女への道、いざゆかん!



 まずはこの「仏像は4種類(+その他)に分かれる」ことだけ押さえておけば、あとは皆様、造形の美しさに萌えるもよし、本格的に仏教を学ぶもよし、出家するもよし、中野の坊主バーに通いつめるもよし。それぞれ仏女への道を歩みましょう。

私は修行僧の気持ちを体感すべく、今週、鳥取の三徳山に登ります。なんだか人生、よくわからない。でも仏像や仏教を通じて、何かが変わる予感がする。

次回、みうらじゅんさんの「仏インタビュー」、乞うご期待! <TEXT/尾崎ムギ子>

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