
愛美さんからのご相談に対し、筆者は彼女にきちんと“現実”を知ってもらうことが必要だと考え、残酷かもしれませんがストレートに次のようなことをお伝えしていきました。
愛美さんは確かに婚活開始当初よりも条件を妥協しているのでしょうが、率直に言って“妥協が追い付いていない”状態なのでしょう。
愛美さんがフラれてしまった【年収は400万円以上】・【年齢は同世代(30代前半)】・【見ためは普通以上】・【性格はやさしくて楽しい】という男性は、今の結婚市場においてランクが高めです。
男性全体の平均年収は500万円台でも、中央値の年収はもっと下がるでしょうし、さらにそのデータには40代、50代、60代の高収入の男性も含まれています。
そうやって考えると、愛美さんの同世代なら、年収300万円台という男性は非常に多いでしょうし、200万円台の男性だってたくさんいるはず。当然、同世代で高収入の男性も世の中にはいるでしょうが、そういう人ほど早々に結婚してすでに婚活市場にいないという場合が多いのです。
また年収400万円以上の独身男性がいたとしても、チャラくて遊びまわっているゲス男というケースもあるでしょうし、逆にコミュ障で性格に難アリというケースも考えられます。
愛美さんは3段階の条件を設けており、その審査する段階が増えるほど条件に一致する男性は激減していくもの。
彼女は第一段階の審査として、【年収は400万円以上】&【年齢は同世代(30代前半)】という条件を設けています。この時点で、婚活市場にいるかなりの男性をふるいにかけて落としていることになるでしょう。
そして第二段階は【見ためは普通以上】という条件の審査。これは普通未満の男性を切り捨てるということなので、さらに半数の男性を落とすことになります。
そこから第三段階の【性格はやさしくて楽しい】という審査も加わりますが、この条件も実はかなりハードルが高め。ゲス男性やコミュ障男性は除外するのは当然として、誠実で会話も盛り上げてくれるような男性は婚活市場では意外とレアなため、けっこうな高需要なわけです。よって、この条件でも半数以上の男性を切り捨てることになりかねません。
愛美さんは妥協しているつもりでも、実はこのように3段階のジャッジを行っているわけです。仮に各段階で2分の1の男性を落としていったとしたら、第三段階までの審査をクリアできるのは、たった“8人に1人”しかいない希少価値の高い男性ということになります。