Entertainment

松本人志が“異常な権力”を築くに至った背景。島田紳助引退と「巨大化願望」/2024年1月トップ10

権力・権威がめちゃくちゃ強くなっている

 そういうところで、バキバキに「話芸の人」としての手数も増えている。そして企画者としてゲームメイカーとしての結果もどんどん出しているっていう意味で成長してる人間ではあるんですけれど、同時に権力がめちゃめちゃ強くなってるんですよね。
『人志松本のすべらない話 10周年Anniversary完全版 【初回限定パッケージ】』よしもとミュージックエンタテインメント

『人志松本のすべらない話 10周年Anniversary完全版 【初回限定パッケージ】』よしもとミュージックエンタテインメント

 売れっ子で冠番組持ってるというタレントの立場から、松本さんがいないとまず企画ができない、という状況になっていった。企画を思いついたとしても松本さんの名前がないと人が集まらないっていうところも含めて、いないと成立しない番組とか企画が結構いっぱいあると。  だからといって、“今回の件で松本さんが退場することはお笑い界の損失だから、退場させてはいけない”という安直な論説がX(旧Twitter)で見られるし、それとこれとはまったく別の話で僕は意味わかんないなと思うんですけど、そのぐらい権力がめちゃくちゃ増してきた歴史を語らないと、今回の件を語ることはできないと思います。 (後編『松本人志が「裸の王様」になった理由…“お笑い以外何も勉強しなかった男”の悲劇』に続きます)) 【続きはコチラ!後編記事】⇒松本人志が「裸の王様」になった理由…“お笑い以外何も勉強しなかった男”の悲劇 <文/大島育宙 構成/るしやま>
大島育宙
1992年生。東京大学法学部卒業。テレビ、ラジオ、YouTube、Podcastでエンタメ時評を展開する。2017年、お笑いコンビ「XXCLUB(チョメチョメクラブ)」でデビュー。文化放送「おいでよ!クリエイティ部」、フジテレビ「週刊フジテレビ批評」にコメンテーターとしてレギュラー出演中。Eテレ「太田光のつぶやき英語」では毎週映画監督などへの英語インタビューを担当。「5時に夢中!」「バラいろダンディ」他にコメンテーターとして不定期出演。
1
2
3
4
Cxense Recommend widget
あなたにおすすめ