ドラマを“SNSで考察しながら”視聴する人は「ドラマを見てねえ」。伏線回収ブームの“違和感”を昭和おじさんが語る|ドラマ『不適切にもほどがある!』
伏線回収ブームの火付け役になったドラマは
伏線を全部回収しなくても、間違いなく“面白いドラマ”
『不適切にもほどがある!』7話では向坂キヨシ(坂元愛登)が佐高強(榎本司)の家で一緒にファミコンで遊ぼうとしている時、カセットに息を吹きかける強を見て、「それ、やんないほうが良いみたいだよ」「フーってやつ、意味ないって。Yahoo!知恵袋に書いてあった」と注意したりなど、笑みがこぼれる小ネタが相変わらずふんだんに用意されていた。時に感動的な展開になるが、毎話一貫して笑えるポイントは多く、伏線を必死に探そうとすることが野暮に思えるほどの馬鹿馬鹿しいボケも珍しくない。 仮に『不適切にもほどがある!』がとっちらかって終わったとしても、間違いなく“面白いドラマ”と言って良い。『不適切にもほどがある!』の、特に7話からは、考察ばかりではなく作品の好評、時には酷評を自由に言い合える未来になってほしいというメッセージを感じた。 <文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):@mochizukiyuuki
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