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映画監督による性暴力の被害女性を演じる、子役出身23歳女優「SNSがない時代に生まれたかった」

以前は「自分の足で立たなきゃ」との意識が強かった

山口まゆさんインタビュー――ところで山口さん自身が、自分を見つめて成長できた時期はありますか? 山口:乃愛とは全く状況が違いますが、私も自分の気持ちを隠したり本当の気持ちを言わないことが結構ありました。  小さい頃からこの業界に入っていたからか、自分の足で立たなきゃいけないという意識が強かったんです。  でも最近になって、それだとせっかく手を差し伸べてくれている人に対してすごく失礼で、そんな生き方を続けていたらこの先だれも助けてくれなくなるかもしれないと感じ始めました。  それで人に甘えたり、委ねたりすることも大事だと思うようになりました。

変化のきっかけは「大学卒業」

――その変化には何かきっかけがあったのでしょうか。 山口まゆさんインタビュー山口:去年大学を卒業して、俳優のお仕事一本になったことが大きいと思います。仕事を始めたときからどこか学業があるからと安心していた部分もあったし、両方頑張るというのが、自分にはすごく向いていたんです。  だからひとつになったときに、現実を突きつけられた感覚がありました。漠然とした不安があってどうしていいか分からなくなったので、いろいろ見つめ直したんです。  この仕事は特に人との関わりが大事だし、自分の味方や応援してくれる人がいるからこそ頑張れる。  ひとりで立ち続けるというのは、難しいなって。そのためにも自分自身が人から好きになってもらえないとダメだ、と思うようになりました。
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「SNSは便利だけど…」エゴサはする?
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