50歳が「ひとり旅適齢期」なワケ。女性ひとり旅が似合う土地ナンバーワンは?
芸術にふれる、金沢
このときは特別展「フェミニズムズ FEMINISM」が開催されていたそうですが、「多様性を認めようとすれば絶対に避けて通れないテーマ」です。他民族とかLGBTQだけではなく、女性の生き方にも多様性が求められる時代。ひとり旅でこのテーマに巡り合うあたり、運命的なものを感じるのは私だけでしょうか。 旅の醍醐味(だいごみ)のひとつに、お土産があります。家族に、友人知人に、もちろん自分にも。山脇さんが購入したのは、菓子舗「吉はし」さんの上生菓子(前日までに要予約)。 金沢は菓子文化も華やかで、金沢駅のショッピングモール「金沢百番街」のお土産ゾーンは、新しいお店も老舗も一堂に会しているそうです。お菓子だけではなく、加賀棒茶や地酒もチェック。新幹線の発車時刻には余裕をもって、お土産探しも旅の一部です。
自分だけの時間に集中する
「ひとり旅のときは、なぜかSNSを見る時間がものすごく減ります」と山脇さん。「まわりに見たいものがたくさんあるからか、緊張してドキドキしているからか」と分析しながらも「それがとても気持ちいい」と言うのです。
手のひらにおさまるスマホの世界もいいけれど、たまには両手で抱えきらないほど大きく、澄んだ世界に身をまかせてみませんか。指で検索するのではなく、時間と足を使って赴く未知の旅が、50歳からのあなたを成長させてくれるかもしれません。
<文/森美樹>森美樹
小説家、タロット占い師。第12回「R-18文学賞」読者賞受賞。同作を含む『主婦病』(新潮社)、『私の裸』、『母親病』(新潮社)、『神様たち』(光文社)、『わたしのいけない世界』(祥伝社)を上梓。東京タワーにてタロット占い鑑定を行っている。X:@morimikixxx


