――クセ活について教えてください。

BEFORE

AFTER
SNSのフォロワーさんによる造語で、いわゆる天然パーマも含め、クセ毛を活かしたカールヘアを楽しむことをクセ活と呼んでいます。
これまでは私も含め「クセ毛=ストレートに直すべきもの」という概念がありましたが、クセ活はその反対を行くスタイル。ボサボサになってしまうのは、ケアの方法を知らないだけなんです。そこで、きれいなカール作り、そのお手入れ・アレンジ方法などを楽しみながら共有しています。
――今はクセ活を楽しんでいるリンさんですが、クセ毛がコンプレックスに感じた時もあったそうですね。

縮毛矯正をかけていた頃の写真
自分と他人の違いを意識するようになった小学校高学年くらいから、クセ毛が気になるようになり始めました。
「ブロッコリー」「アインシュタイン」といったあだ名が付けられるようになったときに「自分のクセ毛はあまりいいものじゃないのかな」と感じたことを覚えています。クセ毛の扱いが分からなかったので、常に頭が爆発している感じで「だらしない」「もっと努力して髪を整えなよ!」とも言われましたね。
「髪をたくさんブラッシングするとストレートになるんだよ」って教えられて実践したけど、ますますボリュームが出てしまったということもありました(笑)中学校1、2年生の頃には「みんなと同じになりたい」という気持ちが強くなり、その時に縮毛矯正を始め、以来約15年間かけ続けてきました。
――クセ活を始めようと思ったきっかけは?

縮毛矯正をすれば、コンプレックスは抑えられるけど、お金も時間もかかるし、毎朝のヘアアイロンも必須です。27歳くらいでふと「一生縮毛矯正を続けるのか」と思ったんですね。
そもそもなぜ縮毛矯正をかけているのかと自問したときに「いじめられたくない」「好きな人に振り向いてほしい」などの動機がありましたが、27歳頃にはそんなことはどうでもよくなっていました。
99人の人に好かれたいか、それとも自分が本当に好きだと思う1人に好かれたいかと考えたときに、縮毛矯正で自分をごまかす今の生活は続けられないなと。そこでクセを活かしたスタイリングを調べ、やってみようと思ったときに、呪縛から解き放たれました。