
※イメージです(以下、同じ)
東京都教育委員会が発行している手引き(※1)によれば、脳は出生直後から急激に発育し、4~5歳までに成人の80%程度までにも重量を増やし、6歳で90%、 12 歳頃にほぼ100%まで発達します。
この時期には神経系の発達が著しく、脳をはじめとしてさまざまな神経回路が作られる大切な時期ですから、神経回路に適切な刺激を与えて、脳をしっかり育てることが大切です。
辛い食べ物を刺激と考えてみると分かりやすいでしょう。どのタイミングで与えていくべきかの判断材料の一つとして知っておいて損はありません。
※1 参照…東京都教育委員会「
脳と心の発達メカニズム~五感の刺激の大切さ」
③子どもの消化機能は未熟。消化不良を起こす可能性も

国立健康・栄養研究所によれば、小児(生まれた直後の新生児から、乳児期、幼児期を経て学童期を終わるまでの時期)の摂取能力や消化・吸収機能は発達中であり、成人に比べて未熟であることがわかっています(※)。つまり食物の過剰・不適切な与え方は消化不良を起こす可能性があるということ。
また消化能力については、糖質の消化酵素は4歳で大人なみになるものの、胃、小腸、大腸などの機能においては未熟です。このことからも、焦って辛いものを与えすぎることのリスクは決して軽視してはいけないと考えることができるでしょう。
子どもの食事を考えるにあたり、万全の注意を払う姿勢に無駄はありません。ちなみに辛さの感受性については個人差があり、辛さに強いかどうかは遺伝子の違いが関係している可能性も指摘されています。
子どものみならず大人に対しても辛いものが苦手な人に無理強いするのは控えた方がよいでしょう。
ちなみに大人が辛いものを好んで食べるようになる理由もおおよそ明らかになっていますので、その話はまた別の機会に……。
※2 参照…国立健康・栄養研究所「
ニュース・Q&Aコーナー – 楽しい健康栄養談話室」
<文・撮影/スギアカツキ>