
美佳さんの誕生日祝いの食事風景(24年)
入籍してから約1年。結婚後の生活について、「家に帰ってきた時に好きな人がいるのが嬉しい。毎日幸せだなと思っています」とのろける友貴さん。美佳さんも、「『少年には可塑性(変わっていく可能性)がある』という、少年法の基本的な考え方があります。ニュアンスは異なりますが、彼は若いですから、今後何にでもなれる。彼のこれからの可能性を見届けられることは、大きな喜びです」と語ります。
年齢、収入、学歴など、結婚において「条件」面に目が向いてしまうケースは少なくありません。なぜ2人は、世間一般の価値観にとらわれず相手を選ぶことができたのでしょうか。
友貴:男性の方が年齢が上、結婚しても苗字はそのままというのが、日本の結婚ではある意味伝統的。自分が上でいたいとか、女性に名前を合わせて欲しいという、男性特有のプライドも関係しているかもしれません。でも、結婚というのは突き詰めて言えば個人と個人の問題。だから最終的には社会の価値観ではなく、自分自身の価値観を重視して決める方がいいと思っています。
美佳:年の差を気にするかは、男性側の問題も大きいとは思います。ただ「どうせ私なんて」という態度だと、傍から見ても魅力を感じにくい。出産は生物学上如何ともし難い部分はありますが、結婚の「適齢期」には個人差があり、年齢などの指標のみで一律に決まるものではないはず。私が申し上げるのはおこがましいかもしれませんが、常識や他人の声が無意識のうちに足かせになったり、自分で自分に限界を設けて卑屈になったりするのはもったいないと、婚活中の女性には伝えたいですね。
「弁護士」という一つの職業にとらわれずに活動する美佳さんと、数々の難関国家資格に挑戦し、その中で最も就きたい職業を選んだ友貴さん。「結婚とはかくあるべき」という価値観に縛られず2人が一緒になることができたのは、自身が信じる道を進み切り拓いてきたという、日頃からの生き方が大きく関わっているように感じました。
【前編】⇒
弁護士でアナウンサーの青木美佳さん、42歳で「19歳年下男性」と結婚を決めたワケ
<取材・文/松岡瑛理>
松岡瑛理
一橋大学大学院社会学研究科修了後、『サンデー毎日』『週刊朝日』などの記者を経て、24年6月より『SPA!』編集部へ。博士課程まで進学したレアな経歴から、高学歴女子の生態に関心がある。Xアカウント:
@osomatu_san