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「ママ友だから断りづらい…」公民館での“体験会”の正体は?保育園のママグループに忍び寄る怪しい影

「アロマでハンドクリームを作るクラフトワークは実質30分くらい。残り1時間半近くのほとんどは、商品がいかに素晴らしいかの演説でした。 『お下がりは市販の柔軟剤が使われているから、子どもに着せると一気にアトピーが悪化する。だからアロマで手作り柔軟剤を作っている。子どもが興奮して寝てくれない? このアロマを使うと一発で静かになりますよ! 発熱時はこれを塗ると2日で熱が下がる!』 ……私には、共感しにくい話がたくさんでした」 マルチオイルとワーママ202406パワフルな子どもらが、一発で静かになるアロマ。その話が本当なら、逆にコワいと思うのは筆者だけではないだろう。子どもの発熱は、何も塗らなくても2日経てば下がるケースが多そうだが。

アロマ原液は取扱注意!

この手のマルチ系アロマは「飲用」が問題視されるが、この会ではそれは行われなかった。しかし残念ながら、もうひとつ疑問視されている「原液直塗り」が登場した。 一般には、アロマオイルは刺激が強いため、希釈して使うのが必須とされているが、なぜかこのマルチ系アロマ会社のユーザー間では、原液を肌に塗る方法が横行している。 マルチオイルとワーママ202406「みんなが当然のように手にとって塗るのでつられて私もやってしまったんですよね。オイルを直に触った指と、それを伸ばした左腕が翌日真っ赤に腫れてしまいました。 幸いうちの子は何かを肌に塗るのが大嫌いなので大人たちに近づいてきませんでしたが、興味を持った子はその場でいろいろ塗られていましたね。みんな、お肌大丈夫だったかな……」

違法性を避けるための定番手段

清美さんは、会場でもらったサンプルのオイルを筆者へ送ってくれた。ふたをあけると、積極的に嗅がずとも、濃厚な香りがあふれ出す。これを肌に直塗りとは恐ろしい……と実感できた。 マルチオイルとワーママ202406販促のための根拠なき健康トークと、精油の危険な使用法。この集まりにおける問題点はそこだろう。 本来の目的を告げずに面会の約束をして勧誘行為を行えば「ブラインド勧誘」という違法行為になるが、この会はあくまで「アロマクラフト体験会」。その場で会員になる手つづきをしたり、商品を売るわけではない。 つまり、行政からは「問題なし」と判断されるラインなのだ。
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マルチに取り込まれるママ友を、なぜ拒絶できないのか
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自分が身内が友人が沼ったご体験談を募集中です。当連載における沼とは、科学的根拠のない健康法やマルチ商法、過激なフェムケアや自然派思想など、主に健康問題に関わるものにハマることを示します。「女子SPA!」のお問い合わせフォームより、題名に「沼の話」と入れて、ぜひお気軽にご連絡ください(お返事に時間を頂戴する場合もあります)。
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