最期にもう一つ、寅子の口癖「はて?」に触れたい。寅子たちが生きていた時代から約100年経った現在でも、「はて?」と言いたくなることは多い。とりわけ政治に対しては「はて?」が止まらない。とはいえ、“たかが1票”と考え、投票という行為を無駄と考える人は一定数いる。
それでも、国民は国をより良い方向に進めるように監視して、「おかしい」「はて?」という気持ちは無視せずに声を上げ続けなければいけない。
幸いなことに日本では「はて?」を投票という形で表現できる。仮に自分が投票した人が落選したとしても、寅子の言う通りその1票は誰かの力になる日が来るはずだ。
若い人たちに何かを残すため、「はて?」を政治家に届けるため、いろいろな思いを背負って清き1票を投じたい。
<文/望月悠木>
望月悠木
フリーライター。社会問題やエンタメ、グルメなど幅広い記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。X(旧Twitter):
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