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「明るく清純」な朝ドラ女優、最新主演作では“真逆の微笑み”で妖しすぎる!

「この女――天使か悪魔か」不穏な主人公

ドラマ『マル秘の密子さん』一例ですが、白々しく「あらあら、大変なことになってしまいましたねぇ」なんていけしゃあしゃあと言ってのける密子の姿は、まるで悪女のよう。 この作品自体が、魅惑のサクセスストーリーのようにも見えつつ、怒濤のサスペンスドラマのようにも思えるというミステリアスな物語であり、ドラマ公式では主人公に対して「この女――天使か悪魔か」という不穏なキャッチコピーを用いています。 要するに、これまでとのイメージギャップが大きい作品&主人公像となっているため、彼女の“真価”が問われているとも言えますが、そんな不安を吹き飛ばし、福原さんが演じる密子は期待以上にゾクゾクする妖しさを放っているのです。

順調にサクセス? 実はけっこうな苦労人

さて、朝ドラヒロインを経て、主演作もどんどん決まっている福原遥さんに対して、順調にトップ俳優への階段を駆け上がっていると思われている方も少なくないかもしれません。が、実は彼女、けっこうな苦労人。 そもそも福原さんの世代は実力派が多く、同学年には橋本環奈さんと広瀬すずさんがいます。ただ、橋本さんと広瀬さんが先にブレイクし、福原さんが後発のように感じるかもしれませんが、彼女は小学生時代に美少女子役としてブレイクしていた早咲きタレント。 2009年から4年間、子供向け料理番組『クッキンアイドル アイ!マイ!まいん!』(NHK Eテレ)で主人公を務めており、橋本さんや広瀬さんが世に知られる何年も前から“まいんちゃん”として人気を博していたのです。 しかし中学~高校時代に橋本さんと広瀬さんが一気にブレイクしていった一方、福原さんは子役出身タレントの呪縛でその頃はメジャー作品の主要キャストでの露出がほとんどなく、二人に追い抜かれる形に。 それからは数々のドラマや映画にバイプレイヤーとして出演し、“まいんちゃん”時代の人気に頼らず、“役者・福原遥”として何年も地道にキャリアを積んできたという過去があったのです。

酸いも甘いも噛み分けている芸能人生…!

――福原さん本人がそういった苦労を味わってきており、酸いも甘いも噛み分けている芸能人生だからこそ、ダークな部分も感じさせる『マル秘の密子さん』の主人公を好演できているのではないでしょうか。 主人公・密子は大きな秘密を隠しているようですので、今後の展開からも目が離せません。 <文/堺屋大地>
堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。『日刊SPA!』(扶桑社)で恋愛コラム連載、『SmartFLASH』(光文社)でドラマコラム連載、『コクハク』(日刊現代)で芸能コラム連載。そのほか『文春オンライン』(文藝春秋)、『現代ビジネス』(講談社)、『集英社オンライン』(集英社)、『週刊女性PRIME』(主婦と生活社)などにコラム寄稿。LINE公式のチャット相談サービスにて、計1万件以上の恋愛相談を受けている。公式SNS(X)は @SakaiyaDaichi
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