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39歳女優の“壊れっぷり”が心臓に悪すぎる。「不倫された妻の復讐ドラマ」異様な盛り上がりのワケ

 7月から放送が始まった、松本まりか主演『夫の家庭を壊すまで』(月曜よる11時6分~)は、実にテレビ東京らしいドラマになっている。本作は赤石真菜氏が原作・脚本、MUGEN FACTORYが作画制作を手がけた同名漫画が原作。
テレビ東京『夫の家庭を壊すまで』

画像: テレビ東京『夫の家庭を壊すまで』公式サイトより

“不倫”と“復讐”、テレ東の得意ジャンルを掛け合わせ

 専業主婦の如月みのり(松本まりか)は高校時代から付き合っている勇大(竹財輝之助)と結婚して、一人息子・翼(湯本晴)を授かり、3人で幸せな家庭を築いていた。しかし、夫ががシングルマザー・三宅理子(野波麻帆)と長年にわたって不倫していたことを知るみのり。そして、夫だけではなく不倫相手の理子にも復讐することを誓う、というのが本作のあらすじ。“不倫”と“復讐”というテレビ東京が得意とするジャンルを掛け合わせた内容になっている。  本作はゴールデンタイムではない遅い放送時間のドラマではあるが、大きな反響を集めており、無料動画配信サービス「TVer」での第1話の見逃し配信再生数が200万回を記録。やはり復讐・不倫という人気ジャンルをセットで楽しめるというだけあり、異例の盛り上がりを見せている。

従来の不倫ドラマとは一線を画す衝撃の切り口

 とはいえ、不倫ドラマだから注目されているわけではなく、『夫の家庭を壊すまで』だからこそ注目されているように思う。勇大は理子と10年以上も不倫関係にあり、理子の高校生の一人息子・渉(野村康太)とも交流がある。“夫の家庭”とタイトルに入っている通り、勇大はみのりと翼の3人家族とは別に、理子と渉の3人家族にも属しているのだ。もちろん、理子と婚姻関係は結んでおらず、渉は勇大と理子が不倫関係であることを知らない。それでも“三宅家”の3人は10年以上も仲睦まじく信頼関係を深めていた。
 勇大に不倫されていただけではなく、よそで家庭を築いていたことに長年気付かなかったみのりの鈍感さにツッコミを入れたくなる。ただ、そこに引っ掛かることが野暮に思えるくらい“不倫夫の家庭を壊す”という切り口はインパクトが大きい。従来の不倫ドラマとは一線を画す、大胆な設定になっていることが本作の期待感を生んでいるのかもしれない。
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目元も感情もぐちゃぐちゃ、“何か”が爆ぜ飛んだような笑い
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