松本まりかの“暴走する復讐サレ妻”は何位?夏ドラマ「怖い女」ランキング!朝ドラ&月9からも
1位 如月みのり(松本まりか)テレビ東京系『夫の家庭を壊すまで』/その女、危険につき――純愛の裏返しにある怖さ
松本まりかの怪演がもたらす「復讐する女」としての説得力
第1話終盤、ずっと騙(だま)されていたことを知ったみのりがフォークで夫の写真を刺していく“泣き笑い”の場面からして、“怒らせるとヤバい女”であることもわかる。 第1話では親友から「昔から被害妄想強すぎ」と指摘されていたが、この妄想癖もたびたび発揮され、第2話では鬼の表情でハサミを夫に突き立てる妄想シーンも。 ホラーとコメディのきわどい境界を酔歩するような独特の演出の中で、やはり際立つのは松本まりかの演技。 泣くときはまさに「号泣」という表現が合う泣きっぷりで、鼻水が垂れるのもいとわない。怒りや悲しみ、さまざまな感情が爆発した第4話の序盤のシーンは圧巻で、まさに怪演というべきこうした演技が、ただの「サレ妻」で終わらない「復讐する女」としての説得力を持たせる。 勇大は開けてはならない扉を開けてしまった――思わずそう思ってしまう「怖い女」だ。 <文/新城優征>
新城優征
ドラマウォッチャー。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。



