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朝ドラ『虎に翼』57歳俳優を「エロうさんくさすぎるんだよ」と評した“まさかの人物”。実はファン!?

松山ケンイチの気になる付着物

 もちろん可愛いところもある。特に桂場は、大の甘いもの好き。寅子たちも常連だった甘味処「竹もと」のあんこ団子を求めて、足しげく通った。他にもサツマイモを職場に持参したり、とにかく甘いもの好きキャラが随所で印象付けられた。  第50回では、「ジャムの方だ」とライアンが常備するイチゴジャムを早くよこせと所望していた。判事としてはあれだけ厳めしいのに、甘いものの前では子どものようになる。ライアンが提供する一匙のジャムの魔力は強力だった。  第46回で、門前払いされそうになった寅子を人事課長だった桂場の元に連れていくのもライアンのアシストによるものだったが、そのとき桂場の鼻に何か黒っぽいものが付着していた。視聴者みんなが気になったその付着物。  ライアンがひょいと軽やかに取ってやるそれが、サツマイモの皮だったのか。気になる。桂場役の松山ケンイチも、Xで「桂場、鼻になんかくっついてるぞ」とポスト。演じる本人すら気になっているくらいだ。

松山ケンイチによるユニークな沢村一樹評

 でもそれ以上に気になるのは、この松山のXのポスト自体だ。本作放送後、実は放送を見ていなかったと明かす松山がせっせと視聴を繰り返して、第1回から各回ごとに丁寧な感想をポストしている。 「桂場、鼻になんかくっついてるぞ」と書いていたポスト最大のトピックは、ライアンの初登場について。沢村演じるこのライアンに対して、松山は「ライアン登場。振り返りから既にエロい!」と形容を当てて評している。割りと長いポスト中、実に9回も「エロ」と使っている。  他にも第47回でのポストでもライアンに対して「エロうさんくさすぎるんだよカメラ目線にすると!」、第52回のライアンにも「ライアン帽子を斜めに被るなエロいから」と、とにかく「エロ」を連打しまくっている。よくそんな細かいところにもそう感じながら、ユニークな沢村一樹評を書いてるなぁと感心してる場合じゃない。  ライアンを演じる沢村一樹本人にも、久しく耳にしていないニックネームがあったことを忘れていた(!)。

実は隠れ「エロ男爵」ファン?

 人呼んで、「エロ男爵」。バラエティ番組などに出演した沢村が、あのにやけた、ハンサムだけどうさんくさい表情で、やたらとセクシートークを披露する姿が一時期よくあった。それで付いたあだ名だったと記憶している。  最近はあまりそのあだ名では呼ばれなくなったなぁと思っていたところに、松山のあの「エロ」連打である。まったく、油断も隙もない。そうだそうだ、沢村一樹はぼくらの「エロ男爵」だったんだなと清々しいあだ名を思い出させてくれる。  沢村のセクシートークは全然不潔ではなかった。どこか愛嬌があってキュートだから万人受けしていた。松山も実は隠れ「エロ男爵」ファンだったりして。近年最大の話題作だった『虎に翼』放送後のロスが、まさかこんな愉快な話題で解消されようとは! <文/加賀谷健>
加賀谷健
コラムニスト/アジア映画配給・宣伝プロデューサー/クラシック音楽監修 俳優の演技を独自視点で分析する“イケメン・サーチャー”として「イケメン研究」をテーマにコラムを多数執筆。 CMや映画のクラシック音楽監修、 ドラマ脚本のプロットライター他、2025年からアジア映画配給と宣伝プロデュース。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業 X:@1895cu
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