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“負け顔”と“転び方”がピカイチな29歳女優。復讐ドラマの主人公なのに「不幸に見えない」ワケ

可愛らしいけどあざとくなく、共感させるコケっぷり

 ちなみに、ラブコメと復讐モノだけではなくスポコン要素も含まれている本作。スポコンの主人公と言えばやはり“鈍臭さ”が求められる。才能に溢れ、器用に立ち回れる主人公であれば応援する気は起きない。ただ、1話ラストに海里に殴りかかるも華麗にかわされて転んだり、2話で縄跳びの飛び方がたどたどしかったりなど、ほこ美の鈍臭さをしっかり表現できており、ほこ美をスポコンドラマの主人公にしていた。  昨年話題を集めたドラマ『あなたがしてくれなくても』(フジテレビ系)でもわかる通り、その転び方の上手さには定評があった奈緒。本作でも、その可愛らしいけどあざとくなく、それでいて共感してしまうコケっぷりを遺憾なく発揮しており、ほこ美の成長を期待したくなる。

奈緒だからこそ乗りこなせている主人公

 また、未来のほこ美の姿なのか、1話冒頭ではリングに上がってボクシングの試合に出場していた。目の上は切れ、対戦相手からなかなかの滅多打ちに合うが、それでも「可哀想」よりは「頑張れ」と思わせられた。  奈緒だからこそ、ラブコメ、復讐モノ、スポコンという多種多様な要素を含んだ本作の主人公を乗りこなせているように思う。知らず知らずのうちに沼に引きずり込もうとする玉森の演技が注目されている本作ではあるが、奈緒の演技からも目が離せない。 【関連記事】⇒ドラマ『民王』続編へ“不安の声”も。菅田将暉・高橋一生“不在”でヒットする? 3つの観点で予測 <文/望月悠木> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】
望月悠木
フリーライター。主に政治経済、社会問題に関する記事の執筆を手がける。今、知るべき情報を多くの人に届けるため、日々活動を続けている。Twitter:@mochizukiyuuki
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