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結局「セブンの弁当は“上げ底”」は本当なのか? 3大コンビニの容器を比べて分かった「明らかな違い」

 先日、コンビニ大手3社は2024年度第2四半期の業績を発表。ファミリーマートとローソンは増益だった一方で、セブン‐イレブン(以下セブン)は大幅な減益を記録した。  セブンが1人負けしたのは海外店舗が主な原因ではあったが、ネット上では数年前から問題視されている弁当の底を上げて量を多く見せる“上げ底”を挙げる指摘が多い。本当の理由以前に、セブンの弁当に不満を持っていた人が少なくなく、今回の1人負けをキッカケにその不満が爆発したのかもしれない。
セブン-イレブン店舗

Roland Magnusson – stock.adobe.com

 ただ、今回勃発した“上げ底問題”はまだまだ収まりそうもない。 【関連記事】⇒3大コンビニで「セブンだけ大苦戦」のワケ。“かさ増し”だけじゃない、客を遠ざける「意外な理由」

社長が露骨な上げ底を否定「アコギなことはできない」

 文春オンラインは10月25日、セブン-イレブン・ジャパン永松文彦社長への取材記事を掲載した。記事内では上げ底について質問する一幕があったが、永松社長は底が上がっている事実は認めているが、あくまで電子レンジで温めた際に中まで熱をしっかり伝えるために必要なことであると説明。  そして、他社と比較しても露骨な上げ底をしていないと話し、「アコギなことはできないんですよ」と消費者をだます目的で上げ底をしているわけではないと語った。  同記事の反響はすさまじく、ヤフーニュースにも掲載された同記事に寄せられたコメントは約9000件。やはり上げ底を注視している人が少なくないことがうかがえる。

大手コンビニ3社の弁当“容器”を比較

 永松社長は上げ底自体は否定しなかったが、他社と比べてハッキリとやっているわけではないと主張していた。実際のところ、セブンの弁当は他社と比較して極端に上げ底しているのだろうか。コンビニ大手3社の弁当の“容器”を、内容・価格帯が近い弁当同士で見比べてみたい。  まずセブンイレブンは「幕の内398」(429円/税込、以下同)を選択。500円を切っているからなのか、638kcalと今回比較する弁当の中でカロリーは一番低い。
幕の内弁当正面1

いろいろな食材が乗った「幕の内398」429円

 いろいろな具材が入っており美味しそうなビジュアル。今回は容器の上げ底がメインではあるが、食材のボリュームにも注目したい。
幕の内弁当重さ1

容器の重さは17gほど

幕の内弁当重さ2

具材は150gくらい

 そこでまず全ての具材が乗っている状態で重さを測る。重さは350gだったが、具材を除いたご飯だけの状態で測ると200gだった。
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容器の四隅がボコッと凹んでいる上に……
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