元TBSアナ・39歳の私が抱く後悔…退社して初めて知った「必死にガツガツ働くよりも大切なこと」
TBS退社後に初めて気づいたこと
世話焼き奥様の気持ちがよくわかる!
20代といえば、誰もが必死でガツガツ行ってしまうところはあるあるかもしれません。私は会社を辞めて、かつ年齢を重ねたことで、さまざまなものを俯瞰して見ることがやっとできるようになったのでした。
そして、自分だけじゃない、みんなで一緒に業界そのものを向上させていこう! という姿勢そのものがとても魅力的で大切なことなのでは、と大人になり、やっと気づけたのでした。
アドバイスを求められてもいないのに一方的に伝えるのはご迷惑だと思いますので、なるべくしないようにはしていますが、今の私は、いち社会人として、および元アナウンサーとして、何かアドバイスを求められたときは、もう張り切る張り切る! 持ち得る限りの集中力を行使して、最善の策をその人のために考え尽くします。
不思議なことに、今は「この子は実はこういうことに悩んでいるんじゃないか、あんなことが苦手なんじゃないか」というのが、うっすらと千里眼のようにわかっちゃうんですよね。それをお伝えすると、どうしてわかるんですかとびっくりされたり……。
とにかく今の私は、私が経験したことを踏み台にして、多くの人に成功してもらいたい、そして幸せになってもらいたいのです。
むかーし、お仲人さんとして大活躍する世話焼きの奥様というものが、近所に1人はいたものですが、今、私はその気持ちがよくわかる。
若い世代には頑張ってほしいし、幸せになってほしいと心の底から思うのです。そして世話を焼きたい。北海道の一部マスコミ関係者からは「アンヌ教」と呼ばれており、ほんのりとご好評いただいております。
このパッションそのものが、大人になった証かなあ……あ、若者たち、いつも口うるさくてごめんね。
<文/アンヌ遙香>アンヌ遙香
元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道札幌出身、在住。現在はフリーアナウンサーとしてSTV「どさんこWEEKEND」メインMCや、情報番組コメンテーターして活動中。北海道大学大学院博士後期課程在籍中。文筆家。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中。Instagram: @aromatherapyanne
1
2
この連載の前回記事



